伊勢谷友介氏率いるリバースプロジェクトとNIPPON Platform、コース探索アプリ「grully」を提供へ——旅先のプレイリスト化で地方創生を狙う

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左から:NIPPON Platform 代表取締役会長 兼 海外事業部 CEO 高木純氏、NIPPON Platform 代表取締役社長 兼 国内事業部 CEO 菱木信介氏、リバースプロジェクトネクスト 代表取締役社長 金田隼人氏、リバースプロジェクト 代表取締役 伊勢谷友介氏、リバースプロジェクト 共同代表 龜石太夏匡氏
Image credit: Masaru Ikeda

「人類が地球に生き残るため」をテーマに価値創造や社会貢献活動を行う企業で、伊勢谷友介氏が率いるリバースプロジェクトと、決済ソリューションを提供する NIPPON Platform は、コース探索アプリ「grully(グルリー)」を提供することを発表した。サービスは両社の合弁会社であるリバースプロジェクトネクストが運営し、早ければ月内にもローンチする予定だ。

grully は、いつどこへ行っても、時間をもて余すことなく、地元の見どころや人気ショップなどを探索することができるモバイルアプリ。ユーザは、キーワード、日付、予算、移動手段、ジャンルをもとに、チェックポイントが連なって構成されたコースを選択。ユーザはチェックポイントにチェックインする毎にトランプカードを一枚もらうことができ、その手札の並びによりポーカーの役の要領で評価されポイントを取得できる。

NIPPON Platform は、全国の小売店舗に複数決済手段に対応できるタブレット端末を使ったキャッシュレスソリューションを展開しており、これまでに25,000軒で利用されている。grully では、これらの店舗でチェックインが可能になるほか、無人のチェックポイント(観光ポイント、絶景ポイント)については GPS を使ってチェックインが可能になる。

リバースプロジェクトネクストでは、サウナ、ラーメン、神社礼拝など、その道のスペシャリストを「コースキュレータ」としてネットワーク化し、彼らのノウハウをもとにしたコース作成を依頼。社内での編集を経て、一般ユーザが利用可能なコースとして公開する。コースは観光地や商業施設への消費者誘引に活用できるほか、ユーザの回遊データが取得できることから企業のマーケティングデータとしての可能性も高い。同社では、企業とのコラボレーションによるコース作成やネイティブアド導入などでマネタイズする考えだ。

訪問先のプレイリスト化については、先月の ENTX のデモデイで審査員特別賞を受賞した「HeY」もよく似たアイデアを紹介していた。特定の訪問場所を推奨するだけでなく、その前後を含めたユーザ体験を一気通貫でレコメンドされるコンセプトは、「ズボラ旅 by こころから」などにも通じるところがあるかもしれない。リバースプロジェクトネクストでは年内に500〜1,000件程度のコース公開を目標に掲げている。今後、一般からもコースキュレータを募集し、将来的には一般ユーザもコースを作成・公開できるようにする計画だ。

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