エンジニア向け記事キュレーション&ソーシャルメディア「AnyPicks(エニーピックス)」運営、MIRAISEやエンジェル複数から1,200万円を調達

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左から:鳴瀬涼氏、清水風音氏(共にロケッタ共同創業者)
Image credit: Rocketa

エンジニア向けのニュースキュレーションサービス「AnyPicks(エニーピックス)」を運営するロケッタは9日、エンジェルラウンドで1,200万円を調達したことを明らかにした。このラウンドには、今年2月にファンド組成を発表した MIRAISE のほか、エンジェルとして古川健介氏(アル CEO、nanapi 共同創業者)、和田修一氏(アル CTO、nanapi 共同創業者)、柄沢聡太郎氏(メルカリ VP of Engineering)、高野秀敏氏(キープレイヤーズ代表)、樫田光氏(メルカリ データアナリスト)、梶原大輔氏(エブリー CTO)の6名が参加している。

ロケッタは2015年、金融系 IT ベンダー出身の清水風音氏と、フリーランスエンジニアだった鳴瀬涼氏により共同創業。昨年12月からニュースキュレーション&ソーシャルメディア「AnyPicks」を運営している。なんとなく名前から想像がついてしまう読者もいるだろうが、端的に言えば、「NewsPicks のエンジニア版」だ。NewsPicks が政治や経済が中心なのに対し、AnyPicks は対象読者をエンジニアに絞り、IT やテクノロジー周りのニュースを扱うことに特化している。

日本では、エンジニア向けのニュースキュレーションサイトとしては  TechFeedMenthas などの名前も頭に浮かぶが、AnyPicks は、NewsPicks で言うプロピッカーに相当する人たち(正式な名称は決まってないようだが、主にテックトレンドに明るいエンジニア)が気になったニュースを拾い上げ、その内容をどう読み解くかに焦点を当て、そこから記事を軸に読者とインタラクションを繰り広げていくのが特徴。目下、エッジの利いたテクノロジーエバンジェリストのリクルーティングに精を出しているようだ。

AnyPicks
Image credit: Rocketa

一方、AnyPicks がマネタイゼーションの源泉とするのは、IT 人材の送出。各種クラウドやソーシャルメディアの取り扱いに慣れた、現代のエンジニアに最適化されたリクルーティング手段を企業に提供する。

エンジニアは自分のことを知ってほしいと思っている。GitHub にその人のコードやプロフィールが公開されていたりもするが、それだけではどういう人かを知るには十分ではない。ソーシャル上でエンジニア同士でのやりとりが貯まれば、その人がエンジニアとして、どういう人かというのもわかりやすい。AnyPicks が実名制をとっているのもそういう理由から。(清水氏)

アメリカのスタートアップ界隈では情報の多くを Hacker NewsReddit といったニュースアグリゲータから得ている人は少なくない。ただ、清水氏の見方では、多くは記事のアグリゲーションに終始していて、そこからコミュニティが形成され、ユーザ同士に濃密なインタラクションが発生する事例はまだ存在しない。そんな理由から、ロケッタのチームは将来、海外にも AnyPicks の商機を見出している。

ビジネスライクに言えば究極のリファラルという見方もできるが、企業の採用担当にとっては、欲しい IT 人材のスキルセットや人物像を定めて、長い目でそういう該当者を探すプラットフォームとして効率的に機能する可能性がある。ただ、清水氏は慢性的なエンジニア不足にある日本市場では、エンジニアの絶対数が急激に増えることは期待できないため、この課題については、中長期的には別のアプローチも考えているとのことだった。こちらについても、同社の今後の展開を期待したい。

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