中国のQ&Aサイト「Zhihu(知乎)」、シリーズFラウンドで4億3,400万米ドルを調達——短編動画アプリ「Kuaishou(快手)」がリード

SHARE:

中国のオンライン Q&A プラットフォーム「Zhihu(知乎)」は12日、4億3,400万米ドルを調達し、シリーズ F ラウンドを完了した。このラウンドは、短編動画プラットフォームの「Kuaishou(快手)」がリードした。

重要視すべき理由:この調達は、Zhihu の上場計画実現を後押しする。以前には、開示されていない理由から収益上の問題が発生し、上場に失敗している。

  • 北京を拠点とする Zhihu の今回の調達は、過去2年間で、中国のオンラインコンテンツ・エンターテイメントのセグメントでは最大のラウンドとなる。

Zhihu CEO の Zhou Yuan(周源)氏は、今回のファイナンスに対する Zhihu 上での質問に次のように答えた。

Zhihu、Kuaishou、Baidu(百度)は、異なるユーザシナリオを対象にした異なるプロダクトだが、いずれも大きなセグメントであり、互いのユーザには類似性がある。これら3つのプラットフォームは全て、「情報の孤島」問題を抱え、高品質なコンテンツにアクセスするコストが上昇している。

詳細情報:今回のラウンドには、Tencent や Capital Today といった過去数回にわたって投資した企業に加え、検索大手の Baidu も参加している。

  • 以前のラウンドに参加した Bytedance(字節跳動)は、今回のラウンドに参加していない。Yicai(第一財経)の報道によれば、Bytedance 創業者の Zhang Yiming(張一鳴)氏が、調達額が膨らむのを望まなかったらしい。
  • Zhihu CEO の Zhou Yuan 氏と Kuaishou 創業者の Su Hu(宿華)氏は、2ヶ月前のランチミーティングで Kuaishou の出資に同意した。
  • Zhou 氏によれば、しばしば 中国版の Quora と見なされる Zhihu は、Baidu や Kausihou が持つ専門知識を有効活用し、コンテンツの検索や流通のやり方、フォーマットをアップグレードすることになるだろう。
  • Zhou 氏は内部文書で、同社が置かれているファイナンスの状況とステージから、Zhihu のいかなる落ち込みも許容できる状況にない、と述べている。「素早く行動できれば生きのびれる。そうでなければ死あるのみ。」

背景:Zhihu は昨年8月、シリーズ E ラウンドを完了し、25億米ドルのバリュエーションで約2億7,000万ドルを調達した。

  • 2011年に設立された Zhihu だが、マネタイズが開始されたのは2017年のことだ。
  • Zhihu に近い投資家が語った内容として 36Kr(36気)が報じたところでは、Zhihu は2019年に再び上場に挑戦した。
  • Zhihu は2018年数百人の社員を解雇したと報道されたことに対し、この人数は過大に誇張されたもので、実際には許容できる範囲での解雇だったと反論している。

【via TechNode】 @technodechina

【原文】

Members

BRIDGEの会員制度「Members」に登録いただくと無料で会員限定の記事が毎月10本までお読みいただけます。また、有料の「Members Plus」の方は記事が全て読めるほか、BRIDGE HOT 100などのコンテンツや会員限定のオンラインイベントにご参加いただけます。
無料で登録する