EV Growth、1号ファンドの調達を2.5億米ドルでクローズ——アジアのファミリーオフィス複数、シンガポール政府系Temasekらが新たにLP参加

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シンガポールを拠点とする VC 企業 EV Growth は、当初目標額の1億5,000万米ドルを超え、2億5,000万米ドルを調達して1号ファンドをクローズした。声明によると、新しい LP には、アジアのファミリーオフィス複数や Temasek など政府系ファンド2つが含まれる。

初めてとなる年次総会に集まった EV Growth のチーム
Photo credit: EV Growth

2018年にローンチした EV Growth は、East VenturesSMDV(Sinar Mas Digital Ventures)、YJ Capital のジョイントベンチャーだ。業界に特化しない EV Growth は、資金需要に対して VC から供給が十分でないギャップを埋めることを狙いとして、インドネシアをはじめとする東南アジアのスタートアップに成長資金を提供することに特化している。

EV Growth によれば、これまでに投資したスタートアップは20社超。最も直近では、東南アジアのエドテックスタートアップとしては最大規模の調達の一つと言われる、インドネシアのスタートアップ Ruangguru が1億5,000万米ドルを調達したシリーズ C ラウンドのに参加している。

声明によれば、EV Growth 投資先の80%はインドネシアのスタートアップだ。EV Growth の全体内部収益率は36%。

すでにアクティブなファンド規模もあわせると、我々は東南アジアのシードステージとグロースステージのスタートアップに3億2,500万米ドルを投入する計画だ。(中略)

現在こそが東南アジアの変曲点であり、我々はここに早く来れてラッキーだ。(EV Growth のマネージングディレクターで、East Ventures 共同創業者の Willson Cuaca 氏)

報道によれば、東南アジアのスタートアップは、2019年の最初の7ヶ月間で86億米ドルを調達した。東南アジア市場は中国資金を魅了しており、テック大手 Alibaba(阿里巴巴)傘下の Ant Financial(螞蟻金融)は、東南アジアやインドのスタートアップを支援すべく約10億米ドルの調達を計画していると報道されている。

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【via Tech in Asia】 @techinasia

【原文】

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