東南アジアのトラベル市場、インドネシア企業が調達額の70%を占める

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東南アジアのアーリーステージ・スタートアップ特化のベンチャーキャピタル会社「Vynn Capital」は1月16日、同地域で活躍するトラベルテック企業に関するレポート「Travelution」をリリースした。このレポートでは観光だけでなく、フードやフィンテックなどの関連産業も紹介している。

2018年、Vynn Capitalは国連の世界観光機関(UNWTO)とのパートナーシップを共同で発表。政府や企業が革新的なデジタル変革を採用する動きを促進している。Travelutionは、UNWTOやPacific Asia Travel Association(通称「PATA」)からの意見を基に作成された。

レポートによると、オンライン予約サービスはホテルと航空会社の提携が起き始めた1980年代から始まったと指摘している。 2000年代はトラベルテックセクターのさまざまな業種で動きが見られ、2010年代はUXパーソナライゼーションの年であったとも指摘。

過去10年間に渡るパーソナライゼーションの傾向に注目すると、旅行前、旅行中、旅行後など、いくつかのサブドメインが登場したという。

旅行前領域では「Expedia」「CTrip」「TripAdvisor」「Airbnb」などの企業が含まれる。一方、旅行中領域では、各旅行者にパーソナライズされた旅行体験を提供する「Triip」などのサービスが挙げられる。最後に、旅行後領域は旅行体験の共有などが相当する。

2020年に入っても、この10年間の主な傾向であるパーソナライゼーションが依然として継続していることを指摘している。トラベルテック分野のパーソナライズの傾向は、同分野で活躍する企業がバリューチェーン全体でユーザー体験を提供する肝となるところまできた。

トラベルテック企業は、フードサービス、輸送、健康およびウェルネス、アクティビティオペレーターなどの関連領域サービスへも投資している。休暇や短期バケーションレンタルが拡大するにつれ、不動産関連サービスが急増している。このように、各産業間の境界が急速に曖昧になっている。

世界の旅行業界の全体像を見ると、世界GDPの10%を超える1.6兆ドル以上にまで市場が成長したことが示されている。また観光市場は世界経済における10人に2人を雇用するほどまでの成長が記録されている。

フィンテック分野の取引について、2019年には過去最高の159件の買収があり、資金調達活動は引き続き堅調。アジアは全体比で54%の資本調達件数をリード。インドネシアのスタートアップは調達額のうち70%を占め、シンガポールの企業は28%を占めた。

オンライン旅行サービスは、インターネット経済におけるトップセクターであり、約300億ドルの予約が発生、YoT15%増を記録している。

さらに、東南アジア地域の大企業によるトラベルテック系新興企業への投資が増えると予測した。多くのスタートアップが大手プラットフォームや企業に買収またはM&Aをされるにつれて、より多くの統合が行われることも予想されている。

「旅行産業はサイロ化している」と Vynn Capitalの創業者兼マネージングパートナーであるVictor Chua氏は述べる。

「適切なセクターへの投資がより重要になっています。VynnCapitalは、特に東南アジアの経済が減退傾向にある際、フィンテック企業を投資先として焦点を当てることは、長期的な競争優位性を考える上で重要です(Victor Chua氏)」。

レポートは直接リクエストするか、ウェブサイトからダウンロードできる。

Vynn Capitalはテクノロジーの開発を通じて伝統的な産業と新しい経済とのギャップを埋めることを目的として設立されたアーリーステージ・ベンチャーキャピタル会社。主な投資産業には、旅行、フィンテック、フード、女性、ビジネスイネーブラー(ロジスティクスおよびフィンテックを含む)が含まれる。同VCは現在、マレーシア、シンガポール、インドネシア、ベトナム、タイ、ミャンマーで活動している。

【via e27】 @e27co

【原文】

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