電通のスタートアップ向けプロトタイピング支援「TANTEKI」、オンラインメンタリングのスポットコンサル版をローンチ

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Image credit: Dentsu

電通は1日、同社がスタートアップ、アクセラレータ、VC などを対象に提供する、コミュニケーションデザインやプロトタイピングの支援を提供するサービス「TANTEKI(タンテキ)」について、スポットコンサル型のオンラインメンタリングサービス「TANTEKI online」をローンチすると発表した。

メンタリングスケジュールの予約や料金支払にイベントレジストを利用しており、カード決済で即座にサービスを享受できるのが特徴。電通では、スピードが要求されるスタートアップの動きに応じた、レスポンスの速いサービスの提供が可能になると強調している。料金は zoom を使った60分のメンタリングで12万円。

電通は2017年に TANTEKI をローンチ。以降、電通の現役コピーライター、アートディレクターや事業開発ディレクターらが、200社以上のスタートアップと面談し、40社以上にサービスを提供してきた。

一方、スタートアップなどからサービスの依頼を受けてから実際に着手するまでには、プロジェクトとして受託可能かどうかの判断などに一定の時間を要するため、変化のスピードが激しいスタートアップ業界においては、機会損失のリスクをゼロにはできない。

コロナ禍もあり、TANTEKI の一部機能をスピーディーかつスポットコンサル的にオンラインで提供することを提案したところ、24時間以内に10社以上から問い合わせがあり、うち3社にサービスを提供したという。

実際に TANTEKI online を受けたサービスとしては、インシュアテックスタートアップ justinCase が5月にローンチした「コロナ助け合い保険」がある。同社が提供する総合医療保険サービスを、社会情勢に合わせて提供内容を最適化し、分かりやすくネーミングすることで訴求力を高めたものだ。

TANTEKI を主管する電通プロデューサーの森下治秀氏は、コロナ禍においてスタートアップが事業のピボットやサービス内容の迅速な修正を迫られる中、「こんな時こそ、頑張っているスタートアップコミュニティに貢献したい」と新サービスローンチへの意気込みを語った。

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