ものづくり系プラットフォーム「rinkak(リンカク)」を運営するカブクが、グローバル・ブレイン、DDH、三井住友海上キャピタルから約7.5億円を調達

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3Dプリンティングのブランド「Rinkak(リンカク)」で知られるカブクは18日、グローバル・ブレイン電通デジタル・ホールディングス(DDH)三井住友海上キャピタルから総額約7.5億円を調達したことを明らかにした。

同社は今回の投資ラウンドで、8月にグローバル・ブレインから4億円を調達していたが、同社をリード・インベスターとして協調投資を模索、DDH と三井住友海上キャピタルから調達したことで、今回のラウンドをクローズした。したがって、今回のラウンドの内訳は、DDH と三井住友海上から3.5億円を調達したことになる。

これまでに明らかになっている範囲では、カブクは、2013年6月に個人投資家から2,000万円、2014年6月にサイバーエージェント・ベンチャーズ(CAV)、ニッセイ・キャピタル、フジスタートアップ・ベンチャーズ(FSV)から約2億円を調達しており、調達総額は約6億円約9.5億円に達する。 [1]

カブクは、電通と2014年9月「オープンイノベーション型のものづくり」を支援する新たなソリューションを開発すべく、デジタルファブリーション領域で提携している。グローバル・ブレインは2015年6月、台湾拠点のハードウェア開発者コミュニティ・プラットフォーム HWTrek にも出資しており、ものづくり系スタートアップのエコシステムを通じて、カブクのビジネスとのシナジーが期待される。

カブクは2013年1月の設立。3D プリンティング作品のマーケットプレイスと受注生産から始まった Rinkak は事業を多角化し、最近では、全世界30カ国以上の 3D プリンティング工場をネットワーク化し、求められる生産ニーズに応じて最適な工場に生産を発注できるプラットフォーム「Rinkak 3D Printing PPP」や、工場が3Dプリンティングの生産受託の注文運用に必要な基幹クラウドシステム「Rinkak 3D Printing MMS」の提供を始めた。カブクは今回の調達資金を使って、これら新規サービスの開発体制、グローバル展開体制を強化するとしている。


  1. CAVからの指摘により修正。

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