CES2021はバーチャル開催へ:ビッグテックと規制のゆくえ/Gary Shapiro氏インタビュー(6/6)

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CES 2019のシンボル
Image Credit: Dean Takahashi

(前回からのつづき)

Shapiro氏:世の中にはつねに新しいニュースが生まれてきます。大統領がベトナム製品に関税をかけるかどうかについては、多くの人が心配しています。あれは突然のことでした。2年前、ベトナムは為替操作国とされ、年末までに公聴会が行われるようです。知っていますか?政権交代の間際になって多くの政策が発生する可能性もあります。

VentureBeat:最近注目されている企業はたくさんあります。CESでそういったものを見られますか

Shapiro氏:間違いなく見られますよ。大勢のCEOと話をしてきましたが、彼らはすべてのことを企業の立場から教えてくれます。CESはイノベーションに焦点を当てたショーであり、開会基調講演でも述べるように、分野を超えてさまざまな業種を扱っています。そのため、デジタル会場を作るに当たり、ある業界やある企業から、別の業界や別の企業へと、どのようにして情報をつなぐかについて話し合いました。CESの価値はここにあります。さまざまな業界、さまざまな企業の代表者たちと話し合ってきましたが、彼らはこのことを強調しています。

他の分野では大手市場リーダーのいくつかがデジタル会場を使用することを選んでいます。農業であろうと製造業であろうと、有名なところがです。驚くような業界のリーダーが。

VentureBeat:規制に関して注目しているものはありますか

Shapiro氏:訴訟の数で言えば、政府から訴えられる会社のニュースは毎日のようにありますね。多くが収益性の高い企業たちです。米国企業を困らせたい欧州の規制当局の大好物です。米国の労働者、株主、年金基金はそうした企業に依存しています。彼らは株式市場を高く保っています。曖昧な法律でトップ企業を攻撃することは、独特な戦略のように思えます。話を戻すと、FTCの召喚状のようなさまざまな要求が企業を数年間も活動不能にします。数年前、Microsoftにもそのようなことが起こり、数年間立ち止まったままになってしまいました。あまりいい考えとは思えません。

セクション230は明らかに最優先事項です。私たちはコンシューマーとして食べるもの、行く場所など非常に多くのものごとをFacebookやGoogle、その関連会社、評価会社に結びつけ、そして依存しています。率直に言って政策立案者は現実からかけ離れています。共和党と民主党は不当に扱われたと考えて一部の企業に対して憤慨していますが、大半のアメリカ人がコメントしたりすることが大好きだという事実を忘れているようです。Facebookをはじめ、企業はすばらしい仕事をしています。国務省にすべての(企業のソーシャルプラットフォームに掲載された政治広告と)政綱を審査させ、政治広告が正確かどうかを判断させることを望んでも不可能でしょう。そして、憲法上の影響が圧倒的に大きいことは明らかです。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

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