WebSummit、2023年からリオ・デ・ジャネイロへの進出を発表

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ポルトガルのリスボンで毎年開催されているスタートアップカンファレンス「WebSummit」が、2023年からブラジルでも開催されることが決定した。WebSummit は2020年12月、WebSummit Tokyo と、WebSummit の国際展開版として、2022年からブラジルのリオ・デ・ジャネイロとポルト・アレグレへの進出検討を発表していた。ただ、新型コロナウイルスの感染拡大により、2021年の WebSummit は対面開催となったものの、2022年の WebSummit Tokyo は中止が発表されている

WebSummit の運営会社によると、ブラジルへの進出はアフターコロナの旅行や対面会議の需要に応えるもので、「ブラジル各地からの参加者から多くの登録を受け、WebSummit は今後3年間の新しい開催都市としてリオ・デ・ジャネイロを選んだ」とコメントしている。WebSummit Rioは、2023年5月1日から4日までリオ・デ・ジャネイロにある南米最大のコンベンションセンター「Riocentro」で開催される予定。

WebSummit の創設者兼 CEO である Paddy Cosgrave 氏は、声明で次のように述べている。

リオは、テクノロジー産業にとって最もホットな場所の一つとして広く認識されている。国際的な投資家は、ラテンアメリカ、特にブラジルに注目しており、この地域で最もホットなスタートアップに魅了されている。

昨年、ブラジルでは10社以上がユニコーンに認定され、国内のスタートアップ売上高は94億米ドルと2020年の3倍となった。我々は、今こそ、この場所が必要だと考えており、2023年の第1回 WebSummit Rio を待ちきれない。

WebSummit のポルトガル・カントリーマネージャー Artur Pereira 氏は、ブラジルでこのイベントを開催できたのは、官民団体とリオ・デ・ジャネイロ市長の Eduardo Paes 氏のサポートがあったからだと述べた。WebSummit Rio は、ブラジルのビジネス振興機関 Invest.Rio と共同で開催される。Invest.Rio の CEO Rodrigo Stallone 氏は声明の中で、「WebSummit とリオ・デ・ジャネイロ市のパートナーシップは、ラテンアメリカ全体のテクノロジーにとって変革的なムーブメントになるだろう」と述べた。

WebSummit はこれまでに、姉妹イベントとしてカナダのトロントで Collision、香港では RISE を開催している。2022年のリスボンでの WebSummit は11月1日から4日にまで、2022年の Collision は6月20日から23日までトロントで開催される予定。香港で開催されていた RISE は2022年にマレーシアのクアラルンプールへ移転が発表されていたが、コロナ禍における関係当局との調整が難航しているなどの理由から、その後の予定は決まっていない。

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