3D LiDARのSeoul Roboticsが31億円、エンタメ向けAmaze VRが24億円調達など——韓国スタートアップシーン週間振り返り(9月26日~30日)

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Seoul Robotics のチーム
Image credit: Seoul Robotics

9月26日~9月30日に公開された韓国スタートアップの調達のうち、調達金額を開示したのは12件で、資金総額は1,127億ウォン(約113億円)に達した。

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主なスタートアップ投資

  • 3D LiDAR 開発企業 Seoul Robotics(서울로보틱스)が308億ウォン(約31億円)を調達した。車両に搭載された LIDAR 経由で得られる映像を分析する技術を保有する。調達した資金を、自動運転関連ソリューションの R&D に投入する計画だ。
  • Amaze VR(어메이즈VR)がシリーズ B ラウンド全体で457億ウォン(約46億円)を調達し、このラウンドをクローズした。仮想現実(VR)技術を開発し、アーティストのための VR コンサート制作環境を提供。調達した資金で、VR コンサートプラットフォームの拡散を本格化する。
  • Tictoccroc(째깍악어)が160億ウォン(約16億円)を調達し、累積調達額は290億ウォン(約29億円)に達した。満1歳から小学生を対象に世話をする先生をつなぐ。調達した資金でパーソナライズサービスの高度化、独自コンテンツ制作などを推進する。
  • エネルギーIT企業 Haezoom(해줌)が110億ウォン(約11億円)を調達した。発電量予測サービス、電力コンサルティング、RE(再生エネルギー)コンサルティングなどを提供し、発電所7,000以上を管理。調達した資金を使って、次世代エネルギー市場へ事業領域を拡大し、人材採用などを進める。
  • ブロックチェーンインフラスタートアップA4X(에이포엑스)がシードラウンドで129億ウォン(約13億円)を調達した。バリデータ事業を中心にサービス型ガバナンスなどを提供し、ブロックチェーン合意メカニズムを持分証明(PoS=Proof of Stake)方式で改善。調達した資金で、プロダクト開発を推進する。

トレンド分析

ニューヨークにベンチャーキャピタルが集まる理由

先週、K-Startup のグローバル進出を支援することを目的として、韓米スタートアップサミットが開かれ、韓国スタートアップ100社以上がグローバル舞台に立った。注目すべきは、サミットの場所がシリコンバレーではなくニューヨークだったということだ。急成長中のニューヨークで韓米共同ファンドを造成し、K-Startup の現地定着と投資誘致支援に乗り出したのだ。

シリコンアレー(Silicon Alley)と呼ばれるニューヨークは、アメリカ第2のスタートアップエコシステム競争力を持つ都市として影響力を拡大している。グローバルベンチャーキャピタルとしてニューヨークで活動する White Star Capital のパートナー Eddie Lee 氏は、次のように語っている。

ニューヨークは歴史的にシリコンバレーに続き、2番目に大きな市場であり、金融​​、ファッション、マーケティングなど多様な産業が共存しており、豊富な生態系に基づいてスタートアップの成長が可能だ。

このような強みに呼応して、スタートアップやベンチャーキャピタルもシリコンバレーベイエリアを離れ、ニューヨークなどで拠点を拡大している。こうした流れは新型コロナウイルスの感染拡大にあわせから本格化し始めた。リモートワークが日常化し、勤務地に制約が無くなったことで現れた現象でもある。

ニューヨークで活動範囲を増やす有名ベンチャーキャピタルも増加中だ。Andreessen Horowitz、Greyrock、Sequpia Capital など、トップティアのベンチャーキャピタルもニューヨークに拠点を置くパートナーを雇ったり、オフィスを設置したりしている。Snapchat などに投資した Lightspeed も最近ニューヨークにオフィスを開設し、チームメンバーを拡大すると明らかにした。

CB Insights によると、2021年のニューヨークのスタートアップ資金調達規模は550億米ドルで、2020年の3倍超にまで成長している。ニューヨークが急成長する背景には、フィンテックとクリプトの影響がある。この分野で投資優位を占領し、人材を確保するための戦略としてニューヨークに拡張しているのだ。このことから、ベンチャーキャピタル各社がニューヨーク拠点のパートナーとしてフィンテックの専門家を獲得していることは驚くことではない。

ニューヨークには新しいコミュニティスペースも誕生している。テック創業者が集まるハウスができているのだが。ベンチャーファンドの Contrary は、エンジニア、起業家などが働くことができ、テック分野の人材のためのイベントを開くことができる会員専用クラブを設け、プライベートで運営している。

ベイエリアからニューヨークへ活動拠点を移す、ベンチャーキャピタル、スタートアップ、そして関連する人々は増えると予想される。投資戦略の拡大とシリコンバレーの均質な文化を超えて、多様で活気のある都市体験を求める投資家の好みに応じて、この傾向は続くようだ。

【via StartupRecipe】 @startuprecipe2

【原文】

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