まるで10年前の話のように聞こえるかもしれないが、モバイル広告プラットフォームAdludioは250万ドルを調達した。同社はAIとアテンション主導のデータドリブンなモバイル広告を組み合わせるらしい。出資したMerciaは、2021年に実施した490万ドルの初期投資に続いて今回の投資を実施した。

この新たな資金調達ラウンドにより、Adludioは米国での事業拡大と、完全自動化バージョンのプラットフォームの立ち上げを手がけるという。AIとデータサイエンスを搭載し、エンゲージメントを保証する広告キャンペーンの自動設計と配信のためのワンストップショップをマーケターに提供することになると、同社は述べている。

同社はこれまで、Ford, Land Rover Jaguar、Estée Lauder、Nike、Adidas、Microsoftのモバイル広告を制作してきた。現在、同社は、より多くのマーケターがブランドの注目を集めるための戦いに勝利できるよう支援したいと考えている。現在、この分野の発展のためにIABと専門知識と技術を共有しているAdludioは、成功のための指標としてアテンションを再定義している。

AdludioのCEOであるPaul Coggins氏は声明の中で、「プライバシー規制によって個人データの利用がますます制限されている現在、当社のクリエイティブ、メディア、AIの洗練された独自の組み合わせは、モバイルにおけるブランドのパフォーマンスを引き上げることになるでしょう。Merciaからの今回の追加投資により、完全自動化機能を搭載したAI主導型プラットフォームによって、ブランドや代理店の利益につなげるチャンスを提供することになります」と述べている。

2015年に設立された同社は現在、ニューヨーク、ロサンゼルス、シカゴ、アトランタ、デトロイトの米国5都市に拠点を構え、香港とシンガポールの代理店を通じたサービスも提供している。

2022年、Adludioは米国で50％の成長を達成し、全世界で収益を伸ばし続けている。また、CTOにIan Liddicoat氏、CPOにDave Ramsay氏など、業界を代表する人物を迎え、経営陣も増強している。2024年に発売予定のAdludioの新バージョンでは、多くのプロセスを完全に自動化し、顧客が独自のキャンペーンを管理できるSaaS製品を提供する予定だそうだ。

今回の投資は、アドテクノロジー業界が、経済の先行き不透明感や、多くの国でより厳格なプライバシールールが導入され、クッキーの利用が減少している逆風の中で実施された。Adludioは、この市場での地位を強固なものにしたいと考えている。

Merciaは、同社のNorthern Venture Capital Trust（VCT）Fundsから投資を実施する。同社は、デザイナー、アーティスト、プログラマーを含むゲーム開発者は、モバイルを直感的かつ記憶に残る瞬間に変える方法を誰よりもよく理解していると述べています。

「彼らは、中毒性があり、共有可能で、没入感があり、そして最も重要なことは行動を引き起こすような体験を作り出す方法を知っている」と、同社は言う。そして「そうすることで、視聴者はモバイル体験の受動的な視聴者から能動的な参加者へと変化するのです。もしブランドがユーザーの注目を真剣に集めたいのであれば、ビデオゲームと同じようにドーパミンを溢れさせる必要があるのです」と述べている。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

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