
Image credit: Elephantech
インクジェット印刷と無電解銅メッキによるプリント基板「P-Flex」の製造技術などを開発するエレファンテック(旧社名:AgIC)は9日、9億円を調達したと発表した。ラウンドステージは不明。これはエレファンテックにとって、2022年10月に実施した ANRI や信越化学工業(東証:4063)をはじめ、VC や CVC や事業会社から21.5億円を調達したラウンドに続くものだ。
今回ラウンドに参加したのは、ME イノベーションファンド(三菱電機の CVC、グローバル・ブレインにより運営)、QB キャピタル、ウイング・キャピタル・パートナーズ、新生ベンチャーパートナーズ、第四北越地域創生投資事業有限責任組合(第四北越銀行と第四北越キャピタルパートナーズにより運営)、脱炭素化支援機構、みずほキャピタル。
なお、同社は2023年4月、環境省の「地域共創・セクター横断型カーボンニュートラル技術開発・実証事業」に採択されており、2023年度から2025年度までに最大7.5億円の補助金が交付されることが明らかになっている。今回の調達を受けて、エレファンテックの累積調達額は、デットや補助金を含め、約90億円に達した。
エレファンテックは、既存製法に比べて、金属材料を70%、CO₂排出を75%、水消費を95%削減できるインクジェット印刷による電子回路製造技術の開発に取り組んでいる。6年間の基礎研究を経て2020年に量産に成功、名古屋に大型量産実証拠点を稼働させ、ディスプレイやセンサ等、一般に流通する電子機器に、P-Flex が量産採用されているという。調達した資金は、グローバル展開の強化、研究開発による応用拡大に使われるとみられる。
via PR TIMES Summarized by ChatGPT
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