衛星データで農業を支援するサグリ、タイ財閥CPグループとPoC実施へ

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Image credit: Sagri

※この記事は英語で書かれた記事を日本語訳したものです。英語版の記事はコチラから

衛星データを活用した農業支援プラットフォーム「Sagri(サグリ)」を提供するサグリは6日、タイ財閥最大手の CP グループ(チャルン・ポカパン・グループ)と実証事業の実施を合意したと発表した。衛星データを活用した土壌分析を CP グループ傘下の BKP(Bangkok Produce Merchandising) と実施する。

実証実験では、タイ東北部のとうもろこし農地を対象に、サグリの衛星データを活用した土壌分析手法が、従来の土壌分析に比べ、安価かつスピーディーに行える可能性が確認する。将来的には、今回の分析結果を踏まえ、施肥の最適化による農地由来のカーボンクレジット創出事業も想定しているという。

今回の提携は、在タイ日本大使館と CP グループが2019年から実施しているオープンイノベーションイニシアティブ「Rock Thailand」の第5期デモデイで明らかにされた。このイベントは、日本の革新的スタートアップとタイ財閥の戦略的提携を促す「Open Innovation Columbus(OIC)」という活動の一部だ。

サグリは2019年の Rock Thailand の第2期に参加している。この機会を皮切りに、タイ市場への進出調査を開始し、2023年1月にシンガポール法人を設立し、継続的に CP グループとの議論を重ねてきた。サグリは2021年6月、シードラウンドで1億円を調達、2022年には SB テクノロジーと資本業務提携、JA アクセラレーター第4期に採択され、JA とも協業を実現している

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