※この記事は英語で書かれた記事を日本語訳したものです。英語版の記事はコチラから。
Tokyo Otaku Mode が21日、大手出版社の小学館に完全買収されたことが明らかになった。買収条件などは明らかになっていない。同社は2018年1月に実施したニッセイ・キャピタルから実施した調達を最後に、VC などからの資金調達を実施していない。これまでに、明らかになっているシリーズ A ラウンドやシリーズ B ラウンドの調達額を合計すると、合計18億円以上を調達したことがわかる。バフェット・コードが2022年8月時点で掲載している予想評価額は約30億円。
同社は、メリルリンチ投資銀行部出身で、ガイアックスの CFO を務めた小高奈皇光氏らにより、2011年3月に創業。その後、世界展開を念頭に、アメリカ法人を2012年4月に設立した。日本のアニメや漫画の最新情報が英語で配信し、Facebook ページを中心とした同社のフォロワーは2,000万人に達している。今回の買収後も、小高氏は代表取締役社長を、安宅基氏は取締役副社長を続投する。取締役会長には、小学館代表取締役社長の相賀信宏氏が就任し、取締役や監査役は小学館から派遣される。
Tokyo Otaku Mode は、日本のアニメや漫画を世界に届けるメディアとしての機能から事業を開始し、現在では、キャラクターグッズの商品化、e コマースを展開するほか、e コマースやクラウドファンディングで手に入れられる商品を、世界中へ配送できるロジスティクスアウトソーシングサービス「セカイロジ」を提供している。2014年9月には、日本の官民ファンドであるクールジャパン機構から出資を受けた第1号案件となった。小学館はこの買収を通じて、自社 IP の海外展開を強化すると見られる。
<Tokyo Otaku Mode のこれまでの軌跡>
- アニメや漫画、ゲームに使える「オタクコイン」公式アプリが配信初日で1万ダウンロード突破
- TokyoOtakuModeが世界に向けて日本刀(模造)の販売を開始
- ITV他から2億7000万円を調達したTokyo Otaku Mode、「国産ポップカルチャー・コマース」拡大を狙う
- THE BRIDGEとCNET JapanがStartup Awardを開催、最優秀賞はTokyo Otaku Modeに決定
- Tokyo Otaku Modeときゃりーぱみゅぱみゅがコラボ!アプリの最新版で「Ora2 KAWAii Camera」の提供を開始
- PathがAPI連携を開始ーー日本からはpapelook、Otaku Camera、Miilが連携アプリに選ばれる
- ANAが展開するキャンペーン「IS JAPAN COOL?」と、Tokyo Otaku Modeがコラボレーション
- 日本のアニメ、漫画、ゲーム情報を海外に発信するスマホアプリ「Tokyo Otaku Mode mini」がリリース
- 海外の大きな発信力持つサービスのコラボ、CocoPPa(ココッパ)でTokyo Otaku Modeのクリエイター作品がアイコンや背景画像として使用可能に
- Tokyo Otaku ModeとMTV81.com が日本のエンタメニュースを世界に発信するパートナーシップを締結
- Tokyo Otaku ModeのFacebookページLike数が1100万を突破、記念にクリエイティブな映像を公開
via 小学館
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