荷主向けサプライチェーンDX「knewit」がプレシリーズA調達、サプライチェーン全体の管理最適化サービスをローンチ

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Image credit: knewit

荷主向けサプライチェーン DX ツール「ニューイット」を開発・提供する knewit は8日、プレシリーズ A ラウンドで資金調達を実施したことを発表した。このラウンドに参加したのは、KUSABI、Central Japan Seed Fund、Adlib Tech Ventures。調達額は明らかにされていない。

これは同社にとって、2023年1月に実施したシードラウンドに続くものだ。Central Japan Seed Fund は以前のラウンドに続くフォローオンでの参加。今回調達した資金は、財務基盤の強化による製品開発体制及び販売体制の拡充に充てられるとしている。また、調達した資金を活用し、サプライチェーンの効率化に寄与する AI の開発も進める方針だ。

ニューイットは、企業間物流における情報伝達を効率化することを目的とした、荷主向けのサプライチェーン DX ツール。2024年7月時点でプライム市場上場企業を含む荷主企業に導入されている。

このツールを使えば、納入先情報をクラウド上で一括管理し、手順書の自動生成を行うことで、受発注プロセスが効率化され、作業の迅速化と正確性の向上を図ることができるほか、物流現場の実態を可視化し、サプライチェーンの各プロセスをより明確に把握できる。同社では、2024年問題や法改正に対応するためのソリューションも提供している。

さらに、輸送ルートの最適化、積載効率の向上、車両の最適配置を支援し、トラックの台数を適切に保ちながら輸送効率を最大化する。この機能により、持続可能な物流戦略の策定が可能となり、環境負荷の低減にも寄与する。サプライチェーン全体を通じて、トラブルが発生しても事業の継続を支える機能も備えている。

同社はまた今回、新サービスとして「IBP(総合ビジネスプランニング)構築支援」をローンチした。IBP とは、複雑化したサプライチェーンを効率よく管理し、企業のさまざまな課題を解決に導くソリューションだ。生産や販売・在庫などの情報をリアルタイムで共有することで、サプライチェーン全体の管理を最適化できる。

ニューイットの最大の強みは、AI を局所的に活用するのではなく、理想的な成果を上げるために必要な状態を定義し、カバーされていないデータを扱えるようにする点であるという。IBP 構築を実現するためには、サプライチェーンのレジリエンスを高め、ステークホルダーを跨いだデータの連携が必要だ。

今回の新サービスでは、クラウド型汎用 DB からオペレーショナルなツールの提供、特化型 AI の開発までを熟知したチームが遂行する。既に導入している企業もあり、今後は knewit の主軸サービスとして注力していくとしている。

via PR TIMES      Summarized by ChatGPT

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