パキスタンでハンドメイド商品を扱う初のeコマース「Hometown」

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【翻訳 by Conyac】 【原文】

パキスタンに拠点を置くHometownは、ハンドメイド革製品を売る同国初のeコマースだという。このスタートアップはWaqas Ali氏(同氏は昨年、私たちのために記事をいくつか書いてくれた)、 Sidra Qasim氏、M Hussain氏によって1ヶ月ちょっと前に設立されたばかりだ。この企業設立にあたってはちょっとしたドラマがあった。

元々のアイデアは、2010年にAliが地元で小さな手作りの靴屋を経営している頃にHussainと出会って生まれた。他と同じようにHussainは小売店のために靴を作っていたが、Aliはオンライン上の顧客に直接靴を売ってみてはどうかということを思いついた。

アイデアは浮かんだが、2011年7月になるまで具体的に動くことはなかった。だが彼らは、Googleがスポンサーを務めるthe Pakistan Software House AssociationのSocial Innovation Fundというプログラムを通じて1万米ドルのシード資金を確保した。「職人芸とテクノロジーを結合させて巧くビジネスにしたのです」とAliは説明する。

世界銀行のデータのよると(下の表参照)、パキスタンの総人口は1億7,600万人以上、うちインターネットユーザは2,900万人と将来有望な市場のようだ。この数値はいくらか古くなってしまったが、それでもパキスタンが将来有力なインターネット市場になり得ることを十分示している。だが、モバイルデバイスからのネット利用では苦戦しており、総計1億800万人の携帯電話ユーザのうち、ネットを利用しているのは400万人に留まる。

Hometownのチームは現在11人で、デザイナー、靴職人、企画担当者などがいる。同社の倉庫はOkaraにあり、オフィスはLahoreにある。Aliは売上高や顧客数を明らかにしなかったが、「毎日注文が入ってきている」と語った。

1万米ドルの設立資金を別にすると、他からの資金調達は現時点ではしていない。近い将来、商品の幅を広げていくだろうが、競合との差別化という意味でもまずはハンドメイドの品にこだわりたいと彼らはいう。

「売れるものはなんでも売る他のサイトとは違い、私たちは自分たちが一番得意なもので商売を始めたい。小規模に商売を進めれば、質の高い製品を作ることに集中できるし、個々のお客様にも一層の注意を払うことができます。そうすればロイヤリティの高いお客様の獲得につながるでしょう」とAliは付け加えた。

【viaTech in Asia】 @TechinAsia

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