ランサーズが「PROsheet」運営パラフトを買収、DB連携でより自由度の高い仕事をフリーランスに提供へ

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クラウドソーシング事業を展開するランサーズは11月14日、エンジニアやデザイナーなどのIT系フリーランス人材の仕事紹介サービス「PROsheet」を展開するパラフトの子会社化に合意したことを発表した。ランサーズがパラフトの発行済株式を全て取得するもので、かかる金額や払込日などの詳細は非公開。

PROsheetは主にIT関連事業の仕事をフリーランス向けに紹介するマッチングサービス。オープンの案件にフリーランスが応募するクラウドソーシングと異なり、間にPROsheetのコンサルタントが案件とフリーランスのマッチングを手助けする。企業はフリーランスと直接契約して仕事を発注する点はクラウドソーシングと同様。

両社は今後増加が予想されるフリーランスの労働力を、より効果的に仕事案件につなげることを狙う。ランサーズ代表取締役の秋好陽介氏は両サービスのデータベースを連携させることで、より精度の高いマッチングが実現すると狙いを語る。

「ランサーズにはたくさんのフリーランスをご登録いただいているのですが、ランサーズの案件だけでは不十分で、かつ、常駐型の仕事は圧倒的にパラフトさんの方がノウハウも数もあるんです。(今後はデータベース連携を通じて)ユーザー側からはランサーズの仕事もパラフトの仕事も同じように見えるようにしていきます」(秋好氏)。

PROSheetの強みは週2、3日でもOKの比較的自由度の高い企業案件が並ぶことだったが、これらがランサーズ側の登録者にも提示されるようになる。案件のマッチングはランサーズ、実際の常駐支援やノウハウなどの部分はパラフトが担当するようなスキームになるそうだ。

「数年前から、PROsheetさんはウォッチしておりまして、彼らの週2〜からOKといったオープンなエンジニアサービスは我々よりも先行しており、ランサーズのDBと連携すれば確実に両者にとって良い形が組めるというのが決め手でした」(秋好氏)。

両社の具体的な売上目標などの数字は開示されていない。

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