不動産スタートアップのすむたす、売り手と買い手の双方が手数料完全無料のリノベーションマンション販売サイト「すむたす直販」をローンチ

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「すむたす直販」
Image credit: すむたす直販

不動産スタートアップのすむたすは22日、売り手と買い手の双方が仲介手数料・掲載手数料が不要となるリノベーションマンション販売サイト「すむたす直販」をローンチした。手数料が完全無料となる不動産販売サイトとしては国内初とみられる。

すむたすは、首都圏のマンションを対象に、不動産オーナーが保有不動産を早期売却できる「すむたす買取」、不動産仲介会社がオーナーから依頼を受けて不動産を早期売却できる「すむたす買取エージェント」を展開している。いずれも、すむたすが開発した不動産価格の自動査定アルゴリズムにより、通常は申込から数週間から数ヶ月以上かかる不動産の買取を、最短2日間で可能にしているのが特徴だ。

今回ローンチする「すむたす直販」はリノベーションマンションに特化した、一般消費者向けの販売物件情報サイトだ。すむたすが買い取ったのちリノベーションを施したマンションに加え、「すむたす直販」に情報を掲載することを承諾した他の不動産会社のリノベーション物件も掲載する。すむたすにとっては、「すむたす買取」や「すむたす買取エージェント」の認知度向上と、販売可能な物件を多く取り揃える意図から、掲載手数料を完全無料にした。「すむたす買取」からの利益は想定しない。

「すむたす直販」に掲載されているリノベーションマンションは、すむたすか、不動産会社が中古マンションを買い取り、リノベーションを施したものだ。自社物件をリノベーションを施していることで付加価値がつき既に販売価格に転嫁されているため、不動産会社は販売時に仲介手数料(不動産取引価格の3%プラス6万円)を別途求める必要がない。

一般的な不動産情報サイトでは、それ単体がビジネスモデルであるため掲載手数料は有料で、また、顧客が物件を選ぶ際の偏りを排除する意図から(特定の不動産会社のみが選ばれるのを避ける)、不動産会社が各物件に付いて仲介手数料の有無に言及することを許可していないことが多い。「すむたす直販」では、すべての物件について、購入者にとって仲介手数料無料、販売者にとって掲載手数料無料とすることで差別化を図る。

「すむたす直販」では22日のローンチ時点で、約100件の販売中の物件を掲載しており、年内には常時約500件以上の掲載を確保したいとしている。

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