Apple Cardの利用限度額を決定するアルゴリズムに性差別の要素が組み込まれていると某テック起業家がツイートしたのを受け、Goldman Sachsが調査に動き始めたようだ。8月にローンチされたApple Cardは、Goldman SachsとAppleの提携によって実現したクレジットカードだ。
Bloombergが報じたところによると、ツイート主であるDavid Heinemeier Hansson氏は一連の投稿で、自分に設定された利用限度額が妻の20倍だとし、Apple Cardを激しく非難したという。
報道によると、Hansson氏は自身や妻の収入に関する具体的な情報は公開していないが、所得税の合算申告を行っており、クレジットスコアは妻の方が高かったと主張しているという。ニューヨーク州金融サービス局によると、現在調査が実施されているとのこと。
Twitterで取り上げた懸念についてHansson氏がGoldman Sachsに問い合わせを行ったかどうかに関して、Goldman Sachsの広報担当を務めるAndrew Williams氏は「Goldman Sachsは個人の顧客に関連する問題について公に議論することはできない」としコメントを控えている。
金融監督局の広報担当者がロイターに声明文で伝えたところによると、同局は「ニューヨーク州法に対する違反があったかどうかを見極めるために調査を実施し、すべての消費者が性別に関係なく平等に扱われるようにする」と述べたという。
いかなるアルゴリズムに関して、意図的にせよそうでないにせよ、結果的に女性あるいはあらゆる保護対象層(protected class)に対する差別扱いにつながるものは全てニューヨーク州法に違反します。
【via VentureBeat】 @VentureBeat
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