「触れる」をコンセプトに開催したテックとクリエイティブの祭典「明星和楽 in 京都」フォトレポート

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テクとクリエイティブを福岡からアジアへ発信するイベント「明星和楽」。今年は福岡だけでなく、京都でも明星和楽が開催された。(「明星和楽・京都」のウェブサイトはこちら。)参加者同士がそこではじめて出会うモノ、ふれるきっかけのなかった新しい出会いや刺激に触れ、そこから新しいものを創発することを目的として開催された明星和楽・京都のコンセプトは「触れる」。

開催されたのは7月14日の、祇園祭のまっただ中の京都。開催場所も、京都は島原にある築250年以上を誇る木造建築の「きんせ旅館」でおこなわれた。今回のイベントは、日本のテクノロジーに携わる人、クリエイティブに関わる人をより世界に向けて発信していく大きなきっかけになった。

cacooを運営するヌーラボの代表取締役、橋本氏とフォトグラファー/コンテンポラリーアーティストとして活躍するJulie Watai(ジュリ・ワタイ)さんがMCを務め、イベントはスタート。

まず最初のトークを行ったのはミートアップサービスの「CoffeeMeeting」を運営する山本 大策氏。構想からわずか数カ月で作り上げ、現在ユーザー数が10,000人を突破した現在注目のサービスが先陣を切った。

datavismは、インプロ・ベースのKen OkudaとラップトップのTakuma Takahashiによるエクスペリメンタルライブデュオ。きんせ旅館という老舗旅館の中で、音と光のパフォーマンスを披露した。

京都・東山で舞妓変身体験サービスを提供する「花の絵姿」のオーナー、青木 みのりさんによる舞妓さん事情。祇園で生まれ育った生粋の京女による、京都や着物の歴史・文化の話はイベント参加者の興味をひいた。

きんせ旅館」のオーナーである安達さんと、旅館の改装を手がけた建築事務所EXPOの山根さんを迎え、カフェ&バーとして生まれ変わっていく経緯についてのお話を伺った。築250年の古い木造旅館を改装してつくられたカフェ&バーのきんせ旅館は、今年から1日1組限定の宿泊サービスも開始するそうだ。

京都精華大学芸術学部映像コース准教授、平野 砂峰旅氏による、カメラで写している映像の色に反応し、映像を3Dで捉え、高度も認識して音を出すメディアアートのパフォーマンスに参加者は驚きの声をあげた。

トリを飾ったのは頭に乗せたファミコンにカセットをさすと、そのゲームの音楽を演奏するというミュージシャン『サカモト教授』。スウェーデンで開催された世界最大級ゲーム・フェスティバル〈DREAMHACK〉への出演や、7月にフランスで開催された〈JAPAN EXPO 2012〉に出演するなど、海外でも活動している教授のスペシャルライブは、ファミコン世代の参加者を中心に盛り上がった。

プログラムが終了した後の交流会では、M.C.として参加していたJulie Watai(ジュリ・ワタイ)さんのパフォーマンスを見ることができた。250年の歴史を持つ老舗旅館で、現代のテクノロジーを交えた表現活動を多く見ることができた。数々の領域を横断し、普段はなかなか触れることがないジャンルのサービス、クリエイティブに一度に触れることができた「明星和楽 in 京都」。9月に開催される福岡での明星和楽にも期待が高まる一日となった。

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