先日、中国eコマース業界の事業戦略がシフトしていることを伝えた。大手オンラインショップの多くが、顧客に商品を送り届けるために独自の物流会社を立ち上げようとしているのだ。中国国家郵政局が数々の申請書を検討した結果、承認のの朗報は1社にのみ届けられた。360Buyだ。360Buy(京東商城)は物流分野への事業展開を承認された唯一のeコマースで、Vancl(凡客誠品)、Coo8(庫巴)、VIPshop(唯品会)の望みは今回断ち切られることになった。
このニュースを受けて、360BuyのCEOであるLiu Qiangdong(劉強東)氏は、同社の宅配サービスが8月末に開始されることをWeiboで明らかにした。中国で2番目に大きいとされるB2Cオンラインショップ「360Buy」の、物流分野への事業展開申請から実に2年にわたるバトルがようやく終わりを迎えたことになる。
これらサイトによる戦略的な動きは、顧客との関係性が最も弱い、数十億米ドルに値する商品を毎年郵送する数百もの個人や国営の物流会社の集まりを取り締まる姿勢の表れだ。先頃上場したVIPshopにおいては、既存の物流サービス提携先の郵送成功率が95%に留まっており、例えそれが多くの資金を要する企業における取り組みであっても成功郵送率を上げるための策を全て実行していくと述べている。
だが、中国eコマースの最大手である(TaobaoとTmall事業を兼ね備えた)Alibabaに関しては、現行システムに留まり物流産業へのシフトを行う様子などは見受けられない。
最終的に、中国国家郵政局は第1次の査定で1社を除く従来の物流企業に対し260のライセンスを承認した。Vanclやその他有望とされる企業は次回に期待したい。
[出典: Eguan(易観) – 中国記事より]
【via Tech in Asia】 @TechinAsia
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