インターンと共に企業は成長する--スローガン伊藤豊氏による優秀な人材採用に必要な9つのアドバイス

Eguchi Shintaro by Eguchi Shintaro on 2012.10.1

スタートアップにとって優秀な人材を確保することは、事業を拡大していくためにも重要なポイントだ。

「いい会社にはいい人材が集まる」という言葉がある通り、会社を成長させることと優秀な人材の確保は連動している。だからこそ、人材採用に力をいれることは、企業にとって意識しておきたいポイントだ。さらには、インターンを採用することは、将来の優秀な人材を確保するためにも必要な要素でもある。

スローガン株式会社は、 ベンチャーヒューマンキャピタルという想いのもとに、ベンチャーに対して優秀な人材採用のためのマッチングサービスGoodfindなどを運営している。ベンチャー精神をもった人材を1人でも多く発掘、育成し輩出させることで、業界全体の活性化を狙う。

スローガン代表取締役の伊藤豊氏が、「MOVIDA SCHOOL」で語った、スタートアップが優秀な人材を採用するために知っておきたいポイントを9つのアドバイスにまとめた。

企業としての大義名分を掲げる

自分たちのミッションステートメントを明確にすること。それを創業者も含めて全員がしっかりと理解していること。ミッションを明文化することで、その想いに共感して優秀な人材が集まってくる。

企業としての存在価値や大義名分をしっかりと伝えることは、一過性ではない企業としての姿勢を示すことができる。さらには、社会に向けて価値を提供するようなミッションを設定することで、より長く共感を得ることができる。共感できないミッションステートメントでは、よい人材を集めることはできない。

1人で創業することにも意義がある

チームで創業するか1人でおこなうか。どちらもメリットとデメリットがある。最近ではチームで創業する人たちも増えたが、1人でおこなうことにも意義がある。

1人で創業することは、どんな境遇でも1人でこなし、事業をある程度こなしてきた、という経験が実績として評価され、人を惹きつけることができる。創業者としての尊厳をつくることができ、組織マネジメントとしても有用だ。あとから入るメンバーにとっても、創業者の苦労を感じることで、信頼を置くことができる。

はじめは縁故採用を中心にしてチームづくりをしていく

事業を始めたばかりの頃は、知り合いからの紹介など、近い存在の人を採用したほうがいい。採用に関する苦労もなく、また、事前にある程度の人間性を知り、また、自身を理解してる他者からの紹介だからこそ、よい人材と巡りあうことができる。

また、社会人であっても、いきなり採用するのではなく土日でもいいのでインターンをさせるべきだ。それによって人間性を理解でき、結果としてチームにとってよい経験になる。小さなチームだからこそ、メンバーが一体となって事業を展開できるためのチームづくりをするべきだ。

少数のエージェントと付き合い、関係を構築していく

大手のエージェントとの付き合いが多くなると、結果として良い人材が集まらないことが多い。特定のエージェントと長く付き合い、そこでしか人材を募集しない、という姿勢をとることで、ここでしか紹介されていないという意識がエージェントに芽生える。それによって、エージェント側にも一緒に事業を盛りあげていこう、という仲間意識を抱いてくれる。結果として、良い人材を紹介してくれるようになる。

一緒に盛り上げてくれる少数のエージェントと付き合うことは、起業家とエージェントをパートナーという関係として築き、ともに事業を成長させていく喜びを共有することができる。

学生のうちから、優秀なエンジニアを育てる意識をもつこと

優秀なエンジニアを中途で採用するということは、ベンチャーではほぼ不可能だと理解したほうがいい。だからこそ、ポテンシャルの高い学生に対してあえて開発をすべて任せることによって、優秀なエンジニアへの成長を促すべき。すべてを任せされた人も、自信と責任をもって仕事をすることができ、率先して仕事をこなすようになってくる。採用よりも、自前で育てていく、という意識をもったほうがよい。

学生、インターンにも企業情報を開示する

自社の財務状況などを、社員やインターン、アルバイトも含めて全員に開示する。それによって、全員が企業に対する当事者意識をもつことができる。学生やインターンにとっても、会社の経営に関することが学べる意識ができ、経営に関する横断的な意識をもつ人材に育つ。またどう事業を進めていくか、企業としての方向性なども自発的に考えてくれるようになる。

インターンも戦力としてみなし、社員と同等に扱う

インターンでも、学生を学生扱いしない。大人として接し、提供できるスキルや能力、企業に対する貢献度合いに応じて賞与システムを設ける。

インターンも、企業として実際に戦力として働く存在。覚悟のある人たちを雇うことは、事業にとってプラスなことだ。インターンをやる余裕がないといっているベンチャーは成長しない。よい学生と出会い、よいインターンをもつことは、共に事業を成長させてくれる仲間を持つことであり、ベンチャーにとって必要不可欠なことだ。

外部に対してプロフィールなどを開示し、共通点をつくりだす

スタートアップはその多くは無名の存在だ。だからこそ、あらゆる縁をつくるきっかけをもたせることで、多種多様な人材獲得の導線をつくることができる。そのために、創業者、社員、インターンなどのプロフィールをできるだけ開示する。出身の高校や大学などを明記することで、同郷や大学の先輩後輩などのつながりによって企業を知ってくれる。

ソーシャルネットワークが発達している時代だからこそ、自分たちとの接点や共通点を可視化することによって人を集めることができる。そのためにも、できるだけ透明性をもって情報を公開することだ。

企業を家、社員やインターンを家族と考える

ベンチャーに社長室はいらない。デスクも、社員と同じ並びにする。そして、誰よりも遅くまで働く。会食や飲みの席があっても、直帰をせずに会社に一度戻り、まだ作業している社員らがいたら会話をし、顔をあわすこと。企業を家だと思い、家族である社員らとしっかりと日々コミュニケーションをとり、関係性を深めるべきだ。

U-NOTEリンク】:スクール当日にライブで記録されたU-NOTEです。合わせてご参照ください。

(企画/協力:MOVIDA JAPAN)
(担当ライター:江口晋太朗)

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Eguchi Shintaro

Eguchi Shintaro

ヒト、コト、モノをつなぐ編集者。ビジネスからデザイン、法律関係など分野を横断して動いています。THE BRIDGEでは、地方の起業家の取材や、ベンチャーに関わる法案や行政の動きなどを追いかけています。

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