健康分野のハブへーーオンラインヘルスケアポータル「TanyaDok」

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DoctorTanyaDokは20万人以上のアクティブメンバーを誇る、医療業界の様々な分野をつなぐオンラインヘルスポータルだ。

オンラインヘルスポータルのTanyaDokは、最近インドネシアの衛星都市で台頭してきたスタートアップだ。7年前に設立され、それ以来、医師からの健康に関する適切なコンテンツを提供している。また、オンラインでの相談やヘルスケアネットワークを通して、開業医への紹介も行っている。

TanyaDokの設立者で医師でもあるGregorius Bimantoro氏によると、20万人以上のアクティブユーザと毎月9万人のユニークビジターを誇り、トラクションも得ている同社の最大のチャレンジは、ユーザの獲得、特にさらに多くのユーザにリーチしていくことだという。

「健康に対する関心は人それぞれだと思っています。なので、私たちは特定のコミュニティを通じてリーチを図っています。」

TanyaDokは、内科医から教授、専門家まで200人以上の医師たちと患者からのフィードバックをもらっていることを明かしてくれた。患者は無料のオンライン相談を非常に気に入っているが、Gregorius氏はまだまだ専門医に参加を呼び掛けている。しかし専門医たちも多忙を極めるため、その点が問題になっている。

TanyaDokは患者に無料でオンライン相談を提供しているだけではない。同スタートアップはさらに、たとえばWHOとの協力により行われた2013年世界保健デー記念のAksi Peduli Hipertensi(高血圧ケアアクション)など、複数の民間非営利団体(NGO)がデジタルメディアを利用したキャンペーンを実施し、コミュニティを通して援助の手を差し伸べる上で支援活動を行っている。

今月、同スタートアップはKomnas PT(インドネシアの喫煙コントロールに関する委員会)と共に、喫煙コントロールについて一般向けの教育を行う予定だ。これらの活動は定期的に行われ、消費者からの反応もとても良いようだ。

Bimantoro氏はさらに、オンライン相談と実際に医師を訪ねて相談する場合には明らかな違いがあるという。同社の一番の目的は、人々が身体の状態についてもっと良く理解できるようにすること、そして知識豊富で適切な対応をしてくれる専門家に引き合わせること。また可能であれば、時間が足りずに詳細を説明しきれない従来の医師たちを支援するということだ。

同氏は、頭痛を訴える人々を例に挙げた。

「ある人は大きな病院へ行き、神経科の専門医に会おうとするでしょう。これは正しいことでしょうか?まあおそらくそうでしょう。しかし、もしも彼が自分の頭痛は高血圧からのめまいの症状だと知っていたら(中略)、内科医とのオンライン相談によってQ&Aから問題を発見し耳鼻咽喉科へ紹介され、また定期的な健康診断、特に血圧の検査を勧められることになるでしょう。」

今後、TanyaDokはヘルスケア分野の要素すべてをつなぐ唯一のハブへと成長していくつもりだ。

「私たちは『医療相談』で留まりません。すでにそれを7年間やってきています。インドネシアのヘルスケアに力を与えるためには、消費者、医師、医療機関、在宅医療サービス、薬局、ウェルネス/フィットネスサービス、健康商品、医療機器、健康食品、保険を結びつけなければなりません。」

TanyaDokは、6月4~5日に開催されたEchelon 2013で、素晴らしいピッチを行った

【via e27】 @E27sg

【原文】

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