(編注:一部の新製品・新機能の名称の日本語表記については、今後、Facebook が正式に日本語で発表するものと異なる場合があります)
今週、Facebook は、メッセンジャー、ライブビデオ、チャットボット、人工知能、インターネット通信衛星について、サンフランシスコで開催された、年に一度のカンファレンス「F8」で明らかにした。
Zuckerberg 氏と彼のチームがこれまでに発表したすべてを以下にまとめた。今日と明日の2日間、現地にいる我々のレポーターからの速報で更新していくので、たびたびチェックしてほしい。
メッセンジャーにチャットボット機能が追加
Facebook は、事業者がメッセンジャー上にチャットボットを作成できるプラットフォームをβ版公開すると発表した。これにより、ユーザはメッセンジャー上で、事業者が提供する人工知能ベースのカスタマー担当者と対話できるようになる。
開発者向けにライブストリームAPIが公開
Facebook は、一連のパートナー各社向けに、ライブストリーム製品とその API を公開したと発表した。今後5年間をかけて開発する計画だ。
Facebook のインターネット通信衛星(まもなく打ち上げ)
Mark Zuckerberg 氏は、同社のプログラム Internet.org が今後数カ月の間に最初の通信衛星を打ち上げると語った。Zuckerbeg 氏によれば、Facebook の無料インターネットプログラム Free Basics は、これまでに世界中で2,500万人をインターネットに接続できるようにしている。開発者向けには、Free Basics シミュレータを公開した。
360度カメラ/空飛ぶ円盤
Facebook は、(将来的にオープンソース化の予定で)Oculus Rift 用に VR(仮想現実)映像を取り込める360度カメラを開発した。このカメラに加え、Facebook は360度動画を作成できる、映像のつなぎあわせソフトウェアを開発している。
ボットエンジン:人工知能を使って、チャットボットが話す内容を教育
Facebook は、ボットエンジンのβ版ローンチを発表した。ボットエンジンは、特定の状況下において、チャットボットが何を話せばよいかを教育できるツールだ。開発者がメッセンジャーボットを作る上で、送受信APIと併用できるこの技術は、メッセンジャーの Wit.ai チームからもたらされると、Facebook のメッセージング担当副社長 David Marcus 氏は今日語った。
全パブリッシャー向けに、インスタント記事投稿機能を公開
約束されていたように、Facebook は全パブリッシャーにインスタント記事投稿機能を公開した。パブリッシャーは自社で作成したコンテンツを取り込み、Facebook 上に流したり、直接ユーザのフィードに流したりすることができる。
アカウントキット:パスワード入力無しで、複数のアプリにサインイン可能に
Facebook は、アカウントキットのローンチを発表。このキットを使えば、新しいソフトウェアのサードパーティ・デベロッパは、パスワードを必要とせず、Eメールや電話番号だけでユーザがサインインできる機能をアプリに追加できるようになる。
「Facebook に保存する」ボタン
Facebook は「Facebook に保存する」ボタンを開発中だ。(これまでのFacebook 上だけでなく)ウェブサイトにも配置できるようにし、「あとで見る」コンテンツをリストに追加できる。Facebook は「保存する」ボタンを2014年に公開しており、現在では毎月2.5億人以上が利用している。
発言を共有するボタン「Quotes」
Facebook は、ユーザがウェブ上で気に入った発言を集め、それらをニュースフィード上に美しい形でシェアできる方法を公開した。
歌やアルバム、フィットネスといった、特別なコンテンツタイプを持たせるようにした。
Facebook のプロダクトマネージャーである Eddie O’Neil 氏は VentureBeat へのインタビューでそう語った。Quotes は最も新しい選択肢だ。
VR(仮想現実)と AR(拡張現実)を語る Zuckerberg 氏
Mark Zuckerberg 氏は、将来の VR や AR が、一見して普通のメガネに見えるような、パワフルなガジェットで体験できるようになるだろうと語った。テックアドバイザーの Digi-Capital によれば、VR や AR の市場規模は2020年までに1,200億ドルに達することが期待されている。
Twilio + Facebook Messenger
Twilio は Facebook メッセンジャーへの API サポートを拡充、これにより、開発者はユーザがコミュニケーションに使える新たなメディアの開発が可能になる。
【via VentureBeat】 @VentureBeat
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