理想の仕事を手に入れるための方法(仮に君にその応募資格がないとしても)

by ゲストライター ゲストライター on 2016.4.20

Raghav-HaranRaghav Haranさんによる寄稿記事です。マーケッターで起業家。著名なテクノロジー起業家やニューヨーク・タイムズのベストセラー作家、またトップクラスの企業との仕事を経て、Land Any Job You Wantを創業。意欲的な人が仕事に就く後押しをしています。Twitter アカウントは、@RaghavHaran。メルマガには、ここで登録できます。本記事は、Mediumへの投稿記事を許可を得て翻訳したものです。元の英語記事もどうぞ。


Hire-Me

ニューヨーカーを3通りで説明するとするなら、僕はこう説明すると思う:

  1. 観光客が大嫌い
  2. ニューヨーク以外の都市を嫌う
  3. みんなルックスがいい

3つ目は、単に僕が南西部出身だから感じることかもしれない。でも、僕にとってNYCの人たちは全員ジムに通っているように見える。

僕は過去に何度も身体を鍛えようと試みてきたが、それは実現しなかった。でも、彼らの引き締まった身体に囲まれているうちに、もう一度挑戦してみる気になった。

でも、これまでとは違う方法を試したかった。そこで昨年の夏、僕はNYCでパーソナルトレーナーを雇うことにした。

僕がNYを恋しく思う理由だ。エンパイア・ステート・ビルディングではない。それは、Equinox gymだ。
僕がNYを恋しく思う理由。それは、エンパイア・ステート・ビルディングではない。Equinox gymだ。

その結果に僕は大満足だった。あまりにも満足したため、NYCから地元に戻った後も新しいトレーナーを見つけようかと考えたほどだ。

NYCで世話になったトレーナーに相談してみると、彼からこう質問された。「筋力トレーニングとか栄養学の資格を持っている人がいいでしょうか?」。

僕には、その答えが検討すらつかなかった。

身体を鍛えようとしている人の中に、「筋力をつけたい。栄養学と筋力トレーニングの資格を持った人に相談したい」なんて言う人がどれだけいるだろう。

そんなことを言うのは、実際にその華やかな資格を持っている当人だけじゃないだろうか。

買い手はそんなことを気にしちゃいない。

彼らはただ、鍛え上げた身体をしている人を見つけて、どんな運動をしているのか?と聞くだけだ。

・   ・   ・

だいぶ前に、スタートアップのインターンシップの職に応募した。履歴書の出来は良かったし、その企業の担当者は僕がいい大学に通っていることも知っていた。僕は、当然のようにオファーが出るものだと思っていた。

でも、その企業から連絡が来ることはなかった。

後になって、その企業が聞いたこともないような無名のコミュニティカレッジに通う学生を雇ったことを知った。彼のほうが経験があったかというと、そういうわけでもなかった。

どうしたらこんなことが起こりえるのだろう?

採用候補者を探す企業の担当者より、むしろ、仕事に応募する人間のほうが、自分の「成績」を気にする。

これは、僕たちの直感に反する事実だ。

一般的な応募者は、良い成績や資格などを得て、紙の上で”十分に資格がある” ことを証明することに躍起になる。

でも、その舞台裏で、企業は全く異なるゲームをプレイしている。彼らは、自分たちの課題を解決してくれる人材を探すことに捉われているからだ。

閉ざされたドアの向こうで起きていること

成績の証明書や、紙に綴ることのできる資格が物を言う業界もある。主にアカデミックな領域、例えば、医学や法律などの業界がそれに当たる。でも、多くの業界の職務要件には、君が驚くほど交渉の余地が残されている。

企業には、ひとつのポジションに対して100件を超える応募が集まることがある。その膨大な量を処理できる数字にするためには、候補者を除外する何かしらの方法が必要になる。「大学院の学位が必要」「5年以上の経験が必要」などと記載することが、それを実施する最良の方法なのだ。

彼らは、「右も左もわからない応募者の書類に目を通すのは勘弁してほしい。5年以上経験がある人間なら、この仕事をこなすことができるだろう」と考えている。

でも、彼らが抱える課題を解決できるということを証明できれば、君は瞬時に自分を非コモディティ化することができる。そうすれば、紙の上に書いてあることは大した意味を持たなくなる。

これはまさに僕自身が、修士号、MBA、学んだことがない教科の学位、より豊富な経験などが必須だとされる仕事で、面接に進み、採用されてきた方法だ。

では、君が彼らの課題を解決できることをどうやって証明するのか?

採用される前に、その仕事をやってしまうことだ。

僕はこれを「プレ・インタビュープロジェクト」と呼んでいる。

例えば、営業やマーケティングの職に応募しているなら、プレ・インタビュープロジェクトとして、その企業の製品を実際に販売し、それをドキュメントにまとめることができる。デザイン関連の仕事に応募しているなら、その企業のために新しいデザインのモックアップを作成して、そのデザインの理由や背景を説明することができる。

今日は、実例を交えながら、プレ・インタビュープロジェクトの選び方、それを企業の誰に送るのか、また快く受け止めてもらうためのEメールの構成(サンプルも共有する)について教えようと思う。

では、始めよう。

ステップ1:仕事の的を絞る

履歴書をひたすら送るよりは大変なプロセスだが、その分、効果もある。

みんなが、まるでスパムのように企業に履歴書を送りつけて、かろうじて数回の面接にこぎつけている間に、君は一握りの仕事に絞ってそれをすべて獲得することができる。

まず最初に、求人サイトに行って就きたい仕事を3〜5つだけ選ぶ。

募集要件に目を通している時に覚えておくと良いルールがある:

  • 経験年数が数年足りないくらいなら大丈夫。大学を卒業したばかりで、7〜10年の経験を要するシニアレベルの仕事を選ぶべきじゃない。でも、1年の経験年数しかなくても、3〜5年の経験を要する仕事は対象になる。
  • 学歴が少し満たないくらいなのも問題ない。もちろん、全くかけ離れているのはNGだ。例えば、僕は大学院には行ったことがないが、MBAや修士学位が必須とある仕事やインターンの面接を受けたことはある。でも、博士号を必須とする仕事は僕の手には届かない。
  • 求められている仕事を、君が実際にこなせること。成績や資格などの証明は必要ないかもしれないが、当然、結果を出すために必要なスキルは持っていなければいけない。

3〜5の仕事に絞ったら、ステップ2に進もう。

ステップ2:やることになる仕事内容を大まかにまとめる

その仕事に就いた時、君が毎日やることになる実務ついて理解を深めよう。これによって、君がその職に適していることを証明するためのプレ・インタビュープロジェクトの内容を定めることができる。

仕事内容を書き出すために必要なのは、職務概要だけだ。

その中でも、すぐにでも着手できる日々のタスクに注目しよう。例えば、チャーン分析はすぐにはできない(そのためには十分な内部情報が必要だからだ)。でも、「地元企業とパートナーシップを結ぶ」ことは、今会社に勤めていなくても手伝うことができる。

ステップ3:一社ごとにプレ・インタビュープロジェクトを実施する

これで、企業が君に期待する仕事内容が把握できた。今度は、それを事前にやってしまうことで、君に彼らの課題を解決する能力があることを証明できる。

Kiipのビジネス開発のポジションに応募した時は、複数企業に対してKiipとパートナーシップを結ぶようにと営業しに行った。そして、見込みがある企業をビジネス開発部に紹介した。その結果、僕は無事に採用されることができた。

プロダクト開発の仕事に応募した時は、その企業のプロダクトの簡単なユーザービリティテストを実施した。そのプロセスをドキュメントにまとめ、デザインチームに対して、その結果に基づいたデザインを提案した。これは、Airbnbに応募した時に実際にやったことだ。

こんな風にプレ・インタビューをやることで、Quoraのようなメジャーなテクノロジー企業の面接に進むことができた。また、Shutterstockは、僕のために新しいポジションまで用意してくれた。

僕の友人のFrancine Leeは、Dropboxに応募した際に、僕と似たようなこと(でももっと深堀されている)を実施して採用されている。

Francineは、Dropboxの写真についてユーザビリティテストを実施して、その内容をMediumにまとめている。
Francineは、Dropboxの写真についてユーザビリティテストを実施して、その内容をMediumにまとめている。

David Rogierは、Evernoteのプロダクトマネージメントの仕事に就きたかった。彼は、23人の顧客をインタビューし、プロダクトを改善する方法について10枚のスライドにまとめた。彼は、それをCEOにメールした。30分後にはCEOから返事が届き、面接が決まった。

プレ・インタビューのプロジェクトをやることで、君は他者より目立つことになる。鍵を握るのは、ハードワークだ。だからこそ、ほとんどの人はこれをやらずにただ履歴書を送るだけで終わる。

ステップ4:担当者にプロジェクトを送る

次に、君の仕事にきちんと目が止まるように、企業内のプロジェクトを送る相手を見つけなければいけない。

応募する企業が小規模なら、それは簡単だ。君が面接を受ける部門の責任者、またCEOに送るという手もある。大概の人は、直接連絡がつく個人のWebサイトなどを持っている。それが存在しないなら、彼らの会社のEメールアドレスを当てることも難しくないはずだ([email protected] または それに近いものが多い)。

これが、メールテンプレートのサンプルだ:

◯◯さま、

私は [氏名] と申します。あなたが、[職種やポジション]を募集しているのを拝見し、関心を持ちました。僕の意志、また僕が御社に提供できる価値を上手く伝えるために、[プレ・インタビュープロジェクトの的確な説明]することが役に立つのではないかと考えました。

[プロジェクトを提示するーデザイン案など文字で書いたものなら、画像やリンクを貼る。パートナーシップ交渉を実施したなら、メールをしている相手にそれらの企業に関心があるかを尋ねる、などなど]

私は、[今回応募する仕事に関連する自分のバックグラウンドや経験を2〜3行で説明する]です。

この度は、お時間を頂戴し、どうもありがとうございます。次のステップについて、お返事をお待ちしております。

[氏名]

企業がマイクロソフトやアマゾンのような大企業の場合、もう少し厄介になる。同じ部署内の人間がお互いを知っているとは限らない(君のドキュメントが適切な人に渡らない可能性がある)。この場合、面接の日程が決まるまで待つといい。その後、プロジェクトを実施して、面接当日までにそれを関係する相手全員に送っておく。ここで使えるサンプルはこんな感じだ:

◯◯さま、

[やりとりしている従業員の氏名] から、[職種やポジション]の面接の一貫として、次はあなたに面接していただく予定であると伺いました。

[プロジェクトをここで提示(リンクを貼り、ポテンシャルパートナーへの紹介を望むかどうかなどを記載する)]

面接当日、より詳細にお話しすることも可能ですので、あらかじめお送りしておきます。

[氏名]

これを実行するたびに、インタビューはぐんとスムーズに進むようになる。そして、その大半で僕はオファーを受けている。君は、こう言うかもしれない。

「でも、これは僕の専門分野では通用しないよ。僕の専門分野は違うんだ!」

違わない。

それは、これが人間としての自然な行為だからだ。人はいつだって自分が抱える課題を解決したい。だから、それを解決してくれる「かも」しれない人より、すでに解決に取り組んでいる人を採用する可能性のほうが高い。

試してみればいい。きっと効果があるだろう。

仮に、君が企業のためにプロジェクトを実施して、それに対して何の反応もないのなら、それはその企業文化について多くのことを物語っていると思う。果たしてそんな企業で本当に働きたいのかどうかを再考するきっかけになる。

これは、ウィン・ウィンなんだ。

(翻訳:三橋ゆか里)

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