Huobi(火幣)、シンガポールの起業家Eric Cheng氏所有の仮想通貨取引所「Bit Trade」を買収——Huobi、日本市場に本格進出へ

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Image credit: dimarik16 / 123RF

デジタル資産取引所 Huobi Global(火幣集団)の完全子会社 Huobi Japan Holding は、シンガポールの起業家 Eric Cheng 氏が所有する仮想通貨取引所の「Bit Trade」に過半数出資することで合意した。

取引金額の詳細は明らかにされていない。

報道情報によると両プラットフォームの経営陣は、プラットフォームの規模を積極的に拡大するほか、プロフェッショナルかつ法令に準拠したサービスを提供し、世界でユーザーフレンドリーな体験をしてもらいたいと考えている。

Cheng 氏は次のように述べた。

私たちは協力しながら、Huobi の世界的な足場、卓越した経営陣、進化したセキュリティシステムを活用して、Bit Trade を日本有数のポジションを持つ企業に成長させていきたいと思っています。Huobiのような名声の確立したブランドと長期の提携を締結することは、Bit Tradeにとって正しい方向にあります。私たちは長期の成長を見通しているからです。

2016年に設立された Bit Trade は、日本政府が承認した仮想通貨の取引プラットフォームで、2018年5月に Cheng 氏が6,700万シンガポールドル(4,900万米ドル)で買収した。Bit Trade を使えば、ユーザは1日24時間、高解像度チャート図やテクニカルインジケーターを使いやすいプラットフォーム上でモニターできる。指先ひとつで取引可能な通貨としては、ビットコイン、ビットコインキャッシュ、リップル、イーサリアム、ライトコイン、モナコインなどがある。

世界を席巻している仮想通貨取引の需要が高まっている中、Bit Trade は日本での仮想通貨取引に対する需要の増加を取り込む立ち位置にあると述べた。2017年12月、世界のビットコイン取引の約3分の1が円建てであった。

2013年に設立され、シンガポールに本社を置く Huobi はデジタル資産の取引所で、設立以来の累積取引額は1兆米ドルを超えた。現在、世界中で数百万のユーザにサービスを提供しているという。地域別にみると、Huobi は世界でシンガポール、韓国、香港、オーストラリア、アラブ首長国連邦、ルクセンブルクをはじめとする国にコンプライアンスチームを置いている。これまでに10を超える上流・下流企業に出資してきた。

投資家には、ZhenFund(真格基金)や Sequoia Capital などがいる。

同社ボードセクレタリ兼 CFO の Chris Lee 氏は次のように述べている。

世界での事業拡大を継続するにあたり、今後は Cheng 氏の国際ネットワークとブロックチェーン技術に対する情熱を活用していきます。Bit Trade の経営陣と日本政府が承認したライセンスを活用していきますが、Bit Trade を日本の仮想通貨市場の最有力企業に成長させていく中にあってはこれはまだ始まりにすぎません。

仮想通貨のシリアルアントレプレナーである Cheng 氏は、国際的な投資で数々の経験を有する。イニシャル・コイン・オファリング(ICO)、仮想通貨取引所、ブロックチェーン・コンサルタンシー、ブロックチェーン技術で動く次世代金融サービスに特化した、高品質のデジタル資産や投資を専業で行うチームを抱えている。

これまでに、彼のチームが高い成長が見込めると判断したオーストラリア、中国、カンボジア、日本、マレーシア、シンガポール、台湾、タイ、ベトナムなどの国々に投資している。

【via e27】 @E27co

【原文】

 

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