中国最大で最も人気のあるオンライン決済サービスAlipay(支付宝)は、Alipayユーザの過去1年間のオンライン消費行動に関する考察を発表した。
CNNIC(中国互連網絡信息中心、China Internet Network Information Center)が先日発表した最新の統計によれば、中国には5億6400万人のネット人口が広がっているという。Alipayは昨年12月時点の登録アカウントは8億件と発表。つまり、中国のオンライン決済市場は、同社による事実上独占状態である。Alipayの考察は文字通り、中国の人々の一般的なオンライン消費行動を反映しているといえる。
Alipayによれば、経済的に発展している浙江省(14.85%)、広東省(14.06%)、上海、北京、江蘇省といった地域が平均年間支出額のトップ5にいる一方で、大都市に比べて最速の成長を見せた後進地域では、オンライン支払いのユーザは前年比で64%増加し、支払額も68%増だった。
Alipayによると、モバイル機器が一気に普及したことも昨年のモバイル決済を後押ししたという。サービスを介してのモバイル決済は前年比で、546%という見事な成長を見せた。モバイル決済に関する興味深い点は、開発途上地域においてはPCよりモバイル機器が一般的であるという事実を反映し、小都市圏の人々はモバイルでの支払いを好むということだ。
AlipayのCFOであるJing XianDong(井賢棟)氏は、2012年の同サービスの取引量は一日あたり60億人民元(9億6400万米ドル)以上あったと語ってくれた。Alipayがモバイル決済のトレンドに乗ってモバイルアプリを立ち上げるらしいという噂があった。Jing氏は部分的にこのうわさを認めた。Alipayは、携帯電話を財布として使える機能の改良に取り組んできたという。
モバイルインターネットの進展とともにオンラインとオフラインの支払いの間の境界線が曖昧になり、モバイルでのAlipayは近い将来on-the-field payあるいはcloud payと称されるようになるだろうと、彼は信じている。
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