アジア最大のロゴデザイン作成クラウドソーシング・サイトを目指すdesignclue

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【原文】

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手島恭平氏(CGO)、柴田憲佑氏(CEO)、工藤陽氏(ウェブ開発者)

designclue は、場所や国籍に関係なく、フリーランスデザイナーにロゴ作成をアウトソースできるサービスだ。東京を拠点とするスタートアップ Purple Cow が運営しており、最近、シードラウンドで Incubate FundEast Ventures から1,470万円(約15.7万ドル)を資金調達した。同社の全メンバー3人、柴田憲佑 氏(CEO)、手島恭平氏(Chief Global Officer)、工藤陽氏(ウェブ開発者)にインタビューする機会を得た。

サービスを立ち上げようと思ったきっかけは何でしょうか。

柴田氏:私はカナダの高校に通っていて、CGO の手島恭平氏はイギリスで勉強していました。彼も私も国外に居たので、新興国に仕事をアウトソースできるサービスをよく目にしていました。当時は「クラウドソーシング」とは読んでいませんでしたが、それが今日のクラウドソーシング概念の原型なのだと思います。

手島氏と私は DeNA でインターンとして仕事しているときに出会いました。私たちは Thomas Friedman が書いたベストセラー本「フラット化する世界」の考え方に刺激され、世界市場を変えられるかもしれない革新的なアイデアを求めて動き始めました。言語や文化の違いを考えずにプロジェクト・シェアリングできるプラットフォームのアイデアで、スカイライト・コンサルティング社起業家コンテストで優勝し300万円(約3.2万ドル)を獲得しました。このコンテストの機会に、同僚の工藤陽氏がチームに加わることになりました。

言語の壁の影響を受けにくい、クラウドソーシング可能な領域が何かを考え、我々はロゴデザイン制作に特化したプラットフォームに注力すべきだとの結論に至りました。それというのも、特定の国だけではなく、世界市場に通用するビジネスを作ることに興味があったからです。[1]

サービスのしくみを説明してもらえますか。

日本でロゴ作成を注文すると、労働コストが高いために安くはなりません。しかし、言語障壁があるために、多くの日本人にとってはデザインを海外に発注するのは大変です。私たちのサービスは、ユーザが独立した海外のデザイナーへの発注を容易にします。ウェブサイトには複数言語のインタフェースが用意されています。選択肢の指定と、画面に表示されたロゴデザインのポインティングのみで、どのようなデザインが好きか、どのような修正が必要か、デザイナーに伝えることができる非言語のインタフェースを開発しました。ユーザは新興市場の登録デザイナーから安価で多くのデザイン案を受け取ることができるわけです。

どのようにマネタイズするのですか。

デザインがユーザに届けられた時点で、発注額の約20%(この値は注文条件により異なる)を我々は手数料として受け取ります。ユーザが注文した時点で、手数料を含む金額をユーザにチャージします。後に、ユーザがデザイン案から採用するものを選択すると、designclue はフィーをデザイナーに支払います。つまり、designclue はお金の流れの上では、ある種のエスクローのような役割を担うわけです。プラットフォーム上の決済は、PayPal で処理されます。

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どのような業種が designclue を最も利用していますか。

全注文の約50%は日本のスタートアップからで、続いて、30% が大規模なIT企業、20% が歯医者となっています。

デザイナーは世界のどのようなところから来ているのでしょうか。

登録デザイナーの約30%はインドネシア、そして、フィリピン、アメリカ、インド、セルビア、イギリスと続きます(人数の多い順)。タスクを一つ完了するだけで、3ヶ月生活ができたという、南アフリカのフリーランス・デザイナーも居ました。

インドネシア人は、生活のために積極的にスキルを磨くようです。多くの人が 99designs.com(に代表される類似サービス)を使っていて、副業としてデザインを受託するのに慣れているようです。99designs は英語サイトなので、欧米諸国と仕事するのに役立ちます。インドネシアのデザイナーにとって、designclue は、日本を含む非英語圏の仕事を得るための機会を増やすしくみになっています。

サービスに関連して、現時点で興味深い数字を教えてもらえますか。

1つの注文には、平均で123件のデザイン案が提示されています。すべての注文のうちの95%は、ユーザが成果物に満足しています。現在、Desgin Clue には60カ国から800人のデザイナーが登録しており、全デザイナーの85%は日本国外から来ています。サイト立ち上げからの6ヶ月で、100件以上の取引を取り扱ってきました。

将来の designclue に対する展望はどうでしょうか。

ユーザがタスクを小分けにしてフリーランサーにアウトソースできる、プロジェクト・シェアリング・プラットフォームの実現に向かって進んで行くと思います。


designclue は、3月初めにサンフランシスコで開催される SF Japan Nightファイナリストに選ばれた。

現在、彼らは Ruby 開発者を募集しており、英語を話せる人が望ましいとのことだ。彼らに加わり、世界市場を変えるプラットフォームの一部になることに興味があれば、ぜひ彼らにコンタクトしてほしい。


  1. この点については、3人全員がさまざまな質問に対して答えるべくピッチしてくれた。
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