資本政策の話を気にしすぎる学生起業家(志望)は軽い失敗を経験した方がいい

by Takeshi Hirano Takeshi Hirano on 2013.3.25

注記:この記事は私の個人ブログに掲載したものを加筆再掲したものです。

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ここ数日、やっぱり時期的なものもあって学生起業とかインターン系の話題を取り上げてきた。自分の学生時代はもう15年も前で、同じ目線を持つことは不可能だが、それにしてもイベントなどに参加する学生さんたちはレベルの高い質問をどんどん投げかけるものだと感心していた。

自分の大学生時代を振り返ると恥ずかしくなってしまう。

理論武装する学生起業家志望者が多いね

それで、しっかりなさってるのはよいのだがイベントなどでの質問とか、ちょっとワイガヤと話してる内容がいやに大人臭いというか、資本政策だのストックオプションはどうだの、サムライはどうだのモビーダはどうだのと、そういう話題がよく耳に入ってきた。中には「何パーセント持っていくんですか?」とか直接的な質問をしている学生もいた。

確かに変な大人はいる。それで、私たちもいろいろな情報を出して(この辺りは非常に複雑で表に出てくる情報は少ない)いるが、やっぱり何が正しいかと言われると、「正しい答えはその人しか知り得ない」というのに尽きると思う。

50%以上の株を渡す起業家はダメ?

例えばある人が起業直後に50%以上の株式を普通株で投資側に渡したとする。世に出回るスタートアップ教科書通りであれば、「え?」っとなるわけだ。

しかし投資を受ける側がルーキーで、そもそも経営には興味がなかった、投資家側が経営陣を揃えて、事業を成功に導き、最終的にしっかりとした資本のところにエグジットした、となればどうだろうか。ルーキーながら、大きなトラックレコードとお金を手にし、さらに自分の好きな事業を続けられる。失敗なのだろうか?

まあ、もちろんそういうわかりやすい例なんてほぼ無いが、やっぱりその人、その場の状況は本当に違うわけで、大切なのは沢山の情報を取り込みながら鵜呑みにしない、自分なりの仮説を立てて「実際に経験してみる」ということにある。

失敗を怖がるなら起業しない方がいい

当然失敗する。それでいい。逆にいえば、この失敗が怖くって様々な情報を手にして(時にはメンターらしき人物から入れ知恵されて)理論武装してるんだろうなと思うのだが、失敗をせずにいきなり成功するなんていうのも希だ。

上手くいかなかったときに「あいつが悪い」だの「この情報は嘘だった」だのと思うようなマインドセットであれば起業なんか考えない方がいい。(というかそもそも社会に出る前にインターンとかで勉強した方がショックは少ない)そこでの経験値を座布団に次に進む。同じ失敗はダメだが、案外見えてくるモノが違ってきたりする。二回、三回目の起業で成功するっていうのはおそらくこの辺りから出てくるのだろう。

20代の失敗は人生の「お宝」

20代前半の学生起業家さんとお話すると夢と勢いがあっていい。25歳ぐらいの起業家の方(特にまだ上手くいってない場合)は、少しずつ焦りというか、理想と現実のギャップに苦しむようになり、30代とかになると生活感が出てきて、かなり現実的になる。つまり、丸くなる。

私の同年代とかそれ以上で失敗を恐れずにやってる人はガチの起業家だろう。彼らはおそらく人種とか骨格が違うと思う。

なのでぜひ若い内は怖がらず、情報取得は大切だが、まずはやってみて軽い失敗を経験するのをお勧めしたい。1番ダサいのは頭でっかちになって動かないことだ。バカみたいな失敗をした人の方が数倍起業家としてふさわしい。

起業の現場は一歩歩けば失敗が転がってる。それでも楽しく歩いているように見える起業家の先輩たちもまた失敗を積み重ねているはずなので、聞いてみるのもいいかもしれない。(本人が失敗と思っていない場合も往々にしてあるが)。

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