モバイルで本や雑誌が読める「SCOOP」が取り扱いタイトルを大幅に増加し、ウェブストアをローンチ

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【原文】

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インドネシア発のモバイル向けニューススタンドアプリSCOOPは今日、Gramedia Book Publishing Groupと独占契約を結んだことを発表した。これにより同出版社が保有する10,000冊以上におよぶインドネシアの本や小説がSCOOPのウェブストアで入手可能となる。SCOOPのウェブストアもちょうどローンチされたばかりだ。

SCOOPはこれまで取り扱ってきた9,000冊の本、雑誌と新聞をさらに増やすことになる。Gramediaはインドネシアにおいて多くの書籍を出版しており、その数は年に5万冊以上で、そのうち10分1が初版本だ。

ユーザはすでにウェブストアで書籍を購入することができる。購入した書籍は最大5つのデバイスで共有できるが、そのためにはそれぞれのデバイスにSCOOPのモバイルアプリをインストールする必要がある。ウェブストアでの購入は最大91%割引となり、また定期購読を申し込んだら、そのタイトルの2年目の定期購読契約を無料とするサービスが実施されている。

すでにインドネシアの大手デジタル出版社であるSCOOPは、新たなウェブストアによってやがてインドネシアにおける事業を拡大し、さらには国外へと事業を拡大することになるだろう。ウェブで購入することはスマートフォンの狭いスクリーンよりも簡単だからだ。

「私たちの取り扱いライブラリが成長するにつれて、ユーザは私たちのパートナーコンテンツを発見するために、より多くのチャネルを必要とします。ウェブストアはユーザインターフェース、コンテンツ発見、そして素早い展開といった点でこうした柔軟性をもたらしてくれます。」

とSCOOPを運営するApps FoundryのCEO、Willson Cuaca氏は述べた。

現在、SCOOPの売上高の85%はiOSによるもので、残りはAndroidからのものだ。ユーザごとの月平均売上高はiOSがAndroidを60%上回っている。同サービスではこれまでのところダウンロード数が50万、インドネシアからの読者が全体の92%を占めている。現時点でSCOOPは月間アクティブユーザ数を公開していない。

インドネシアにおいて2013年はAndroidの年となり、ウェブストアに加えプラットフォームにおける収益が増加するだろうとWillson氏は予測している。同社は品揃えの増加と地域拡大の両面の強化に取り組んでいる。先日行われたタイの電子出版者Ookbeeとの提携は、大手出版社との団体交渉を有利に進めるための在庫拡大に狙いを定めたものである。

さらに同社は東南アジア以外の出版社との提携を模索中だ。SCOOPは現時点では何も公表していないが、動きがあればこの件の続報についてお知らせするつもりだ。

【via SGE.io】 @SGEio

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