インドネシアでBlackberryが強力であり続ける理由と、それでも今後の劣勢が予測される理由

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【原文】

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私の友人の多くは、インドネシアのBlackberry Messenger(BBM)サービスについて、もっともな不満を抱いている。特に、利用中、頻繁にラグが生じることが大きな不満の種だ。

しかし、Line、Whatsapp、WeChatやKakaoTalkのようなメッセージアプリとの激しい競争があるにもかかわらず、彼らはそれでも毎日BBMを使うことを余儀なくされている。インドネシアのメッセージアプリ市場で、BBMはどれほど根付いているのだろうか。その答えは、人々の仕事における重要性にあるのかもしれない。

私は職業の異なる4人の友人に、BlackberryとBBMに対する一般利用者としての意見を聞いてみた。すると、皆BBMが仕事の中で重要で不可欠な存在になったとは認めつつも、このサービスについて不満を抱いていることが分かった。

BBMの仕事での利用

Blackberryは企業向け電話端末として広く利用されており、ここインドネシアでもまさにそうした使われ方をしている。

私の知人のジャーナリストは毎日BBMを使う。ジャーナリスト用のBBMグループがあるからというのが主な理由だ。グループのなかで、彼らは最新のニュースのネタや、情報源の連絡先など有益な情報を、同僚や他のジャーナリストから得ることができる。セールスマンやオンライン販売業者は、顧客と対話したり、BBMを通して製品を宣伝するために、毎日使う。もう一人の私のオフィスワーカーの友達は、仕事のコミュニケーション目的でBBMを使っている。

皆が口々に言うのは、同じ職業の友達が皆、Blackberryを仕事で使っているということだ。当初、Blackberryを使っていなかった人でさえ、いずれ仕事のために買う羽目になっている。さらに、BB OS6やOS7を搭載し、時々クラッシュするBlackberryを再起動させるのは、Blackberryユーザにとって日常茶飯事だ。

興味深いことに、仕事用にBlackberryを使う友人たちの多くが、同時にAndroidも使用している。彼らがAndroidを使用するのは、LineやWhatsAppのようなメッセージアプリを、とりわけ友人たちの小さな集まりとコミュニケーションを取るためだ。

Blackberryが好きではない人たち

インタビューから私が得られた洞察を分類しよう。

      ・BBMは人々の仕事に深く結びつくようになり、すぐにこれを置き換えることは非常に難しい。販売業者やセールスマンは、BBMにある網羅的な顧客リスト(顧客数が場合によっては1000を超える)を手放さないだろう。ジャーナリストだって、価値があってタイムリーな情報を獲得するための機会を手放さないだろう。こうしたリストは、他のメッセージアプリに簡単にエクスポートできるわけではない。現在、こうしたネットワーク効果が、人々をお互いにBBMグループに結びつけているのだ。
      ・Blackberryユーザの多くは自分の電話に満足していない。例えば、オンライン販売を行なっている友人は、1日に2回、定期的にBlackberry携帯電話を再起動している。また別の友人の携帯電話は頻繁にクラッシュする。おそらく通話履歴がいっぱいになったためだろう。
      ・Blackberry端末を仕事目的で使用し、個人用には別の携帯電話(多くの場合Android端末)を使うという傾向が強まっている。Line、WeChat、KakaoTalkなどのメッセージアプリは広く利用されており、Android上でより良く動作すると受け止められている。また、動く顔文字やビデオ通話などの機能も提供されている。これらはどちらかといえば、仕事目的ではなく個人的な仲間の間で利用されている。

Arbitron Mobileの調査によると、現在インドネシアでトップのメッセージアプリはLineである。一方、WeChatは、新しい全国放映のTV広告のおかげで、1日あたり90,000もの新規ユーザを取り込んでいる。さらにKakaoTalkも、1月から2月で
ユーザ数を288%伸ばしたと発表した。

Androidの魅力

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では、これからどうなるのだろうか?国内の比較的裕福な人々にとっては、インドネシアに投入された新たなBlackberry Z10が、Samsung Galaxy S3(今月中にはS4がリリースされる)やiPhone 5との比較対象となっている。でも人口全体で見れば彼らはマイノリティだ。

人口の大半を占める低所得者層は、もっと手に入れやすいAndroid端末を選択するだろう。なぜなら、Androidとその周辺アプリのエコシステム、そしてゲームがあれば、同じ価格帯のBlackberry端末よりもはるかによいものとわかっているからだ。もしくは、BB10はいつもの200ドルより安く入手することはできないだろうから、おそらく古いBlackberryモデルを購入することだろう。

こうした人々はLineやWeChatの全国TV広告のターゲットだ。彼らがこれらのアプリを使い始め、BBMよりも楽しいことに気づくだろう(AndroidやiPhoneでこうしたアプリに乗り換えさえすれば)。

グループ機能が成功への鍵

インドネシアのメッセージアプリのトップを決める鍵となるのは、グループ機能だと私は考えている。グループは、ユーザがメッセージアプリとそのエコシステム内に、仲間が十分にいないと使われないものだ。

結局、インドネシアの若い人々は電話会社が提供するBBM用のセットか、Android端末向けのもっと安いメッセージアプリ用のパッケージを買うことに決めるだろう。そして、そこから移行期間が始まる。どこかのタイミングでアプリのいずれかが、仕事をするために必要な機能を十分に備えることになるだろう。そのときがまさに、かつて無敵だったBBMグループやコミュニティが終焉を迎えるときである。

今年末までに安価な携帯電話Blackberry 10がお披露目されるだろう。これが、カナダ発の同社にとって救いの一手になりうるだろうか?もしかしたらそうなるかもしれない。しかし、その時までにかなり多くのインドネシア人が、他のプラットフォームやメッセージアプリに移行している可能性がある。彼らはもう十分すぎるほど待たされているのだ。

インドネシアで市場シェアを競うメッセージアプリへ、私からアドバイスするとすれば、ビジネス用とプライベート用の両方において、コミュニティ内の人々がそのプラットフォーム上でグループを形成するように仕向けるべきだろう。これこそ、この地においてメッセージアプリが成功するための秘訣だ。そして、KakaoTalkWeChatがまさしくこれをインドネシアにおいてやろうとしていることを私たちは知っている。

【via Tech in Asia】 @TechinAsia

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