フィンランド拠点のJonglaがコンテンツに注力し、アジアメッセージアプリ競争に進出

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世界大手のメッセージアプリを使うユーザ数を合わせると5億人を超えるとされている。それでもまだ、メッセージアプリに成長の余地が残されていると思うスタートアップは多い。

特にアジア地域においてだ。フィンランドに拠点を置くJongla(発音は「ヨングラー」)もそう考えているスタートアップだ。Jonglaは12月にローンチされ、アジア地域——特に、タイ、シンガポール、マレーシア、フィリピン、オーストラリア——で大きな成長を見せている。

Jonglaは、iPhone、Android、そしてHTML5のウェブアプリとして利用できる。JonglaのCEO、Riku Salminen氏は、同チームがアジアの「熱狂的なヘビーユーザ」に勇気づけられ、今年後半にアジアにオフィスを開設する計画だと語る。

同アプリは世界中のユーザをターゲットにしているが、Salminen氏は同サービスのために制作された動く絵文字が特にアジアで人気があると言う。iPhone向けアプリの次のバージョンでは、ベトナム語、インドネシア語、日本語、韓国語の言語サポートを加える予定で、これらのすべての言語はすでに最新のAndroid版に含まれている。

Jongla

WeChatLineKakaoTalkWhatsapp、さらには新しく参入したアメリカ発のMessageMeなどとの競争に直面するなか、Salminen氏は、それらのサービスは強力なライバルではあるが、主に「自国でのユーザ獲得」に向いていると言う。

Jonglaはそれらのサービスとは異なり、グローバルで包括的なサービスを提供したいと願っている。同社は多くの点においてそれが実現するとみている——質の良いコンテンツがあり、アプリ内ストアは成長しつづけ、Firefox OSが市場に出れば、すぐにHTML5アプリを展開する準備ができているからだ。

Jonglaのストアはスタンプの販売だけではなく、他にももっとたくさんのことにも利用できると思う。例えば、最近ではスカンジナビアのクラッシックアニメ「ムーミン」を販売しているが、そういうコンテンツの出版も今後増えていくのではないだろうか。

Salminen氏は具体的な計画については明らかにしなかったが、同ストアでは「ローカライズ版を含め、どんなコンテンツ」にも活用できることを認め、「ユーザに関連するコンテンツなら何でも」販売すると語る。最近では、KakaoTalkも新しい出版プラットフォームをローンチして同じようなことをしている——が、このサービスは現在、韓国国内だけで展開されている。

チャットアプリが進化するにつれ、それらに付随するサービスでそれぞれのアプリを特徴づけることも可能だ。例えば、Lineはゲームと幅広いソーシャルネットワーク、KakaoTalkはソーシャルゲーム、Cubieは手書きメッセージ、WeChat(微信)は(おそらく)モバイルウォレットと今後展開される多くの機能、それから、Whatsappは、まあ何かだ。

確かに、これらの付随サービスは生き残るためには重要な要素となるだろう。だから、Jonglaのコンテンツサービスが同アプリの将来をどう左右するのか、そして同アプリのアジアと世界のユーザがそれに対してどのように反応するのか楽しみだ。

Jonglaアプリのダウンロードはこちら(iPhone版Android版)。Windows Phone向けのアプリはまもなくローンチ予定。

【via Tech in Asia】 @TechinAsia

【原文】

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