21年目を迎えるウェブの世界を、私たちはどう生きていくか

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今から20年前、1つの時代の幕開けとなる出来事が起きた。世界最初のウェブサイト http://info.cern.ch/ が、誰に対しても無償で公開されるようになり、まさにこの日から誰もがウェブが使える日となりました。現在、CERNのサイト上では、20年を祝って、WWWの歴史を綴るトップページになっています。

現在のWorld Wide Webのハイパーテキストシステムは、イギリスの計算機科学者、ティム・バーナーズ=リー氏(下画像)によって考案・開発されました。ティム氏は、1991年8月6日に「World Wide Web プロジェクトに関する簡単な要約」を投稿し、インターネット上で利用可能なサービスとして、小さくスタートしました。

いわゆる、インターネットは、インターネット・プロトコル(IP)を利用して相互接続されたコンピュータネットワークを指して、インターネット自体は、1960年にインターネットの前身ARPANETに影響を与えたJ・C・R・リックライダーのタイムシェアリングシステムが発表され、そこからUCLAなどで研究され発展を遂げてきました。そこから、ハイパーテキストリンクの概念が研究され、そして1990年に、世界初のウェブブラウザ「WorldWideWeb Browser」がCERNで開発(上記画像)。

そこから、1993年4月30日に、社会全体への貢献を第一に考え、特許を一切取得せず公開へと突き進んでいきます。

Some rights reserved by Knight Foundation
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その後は、ウェブブラウザのMosaicが開発され、後の米Netscape Communications社となる米Mosaic Communications社が誕生し,最初の“ネット企業”誕生の時代へと続いていきます。

この20年で、私たちの生活は大きく変化してきました。インターネットと、ウェブブラウザの進化により、情報流通の速度は飛躍的に向上し、MicrosoftやAppleといったネット企業が大きく成長してきました。1955年生まれのMicrosoftのビル・ゲイツ氏やAppleのスティーブ・ジョブズ氏、1957年生まれの孫正義氏らなど、まさに50年代生まれの人たちによって、今のようなウェブが軸となる生活の基盤が築きあげられてきました。そこから様々なウェブサービスやSNS,GoogleやFacebookなどの多くの企業が誕生するまでになってきました。

ドコモがiモードを発表したのが1999年。日本では携帯の利用はめざましく、今では携帯電話所有率90%後半という数字がデータでは示されています。特に、この5年間では、スマートフォンの誕生やSNSの利用が盛んとなり、mixi、Twitter、Facebookなどが、一部の人たちだけではなく一般の人達にまで浸透する時代となりました。

ウェブサイトが公開されてから21年目を迎える2013年現在。私たちの生活は、これからどうなっていくのでしょうか。いつでもどこでもネットワークにつながれる環境があり、オンラインとオフラインを行き来しながら情報をやりとりし、友人らと会話し、物を買い、映画や音楽などのコンテンツを楽しむ。たった20年前では考えられないほどの、テクノロジーと環境の変化が起きているのです。そして、未来のライフスタイルをどう作っていくかは、スタートアップを立ち上げる人たちこそが、最も考えなければいけないものなのです。

もはや、インターネットを介しウェブを使った生活は当たり前になってきています。そして、オンラインのみで完結することはなく、現実のオフラインの生活とオンラインでの生活が、次第にシームレスになってきています。現実世界が拡張された空間として存在するインターネットの世界は、情報を介するメディアの1つであるからこそ、それを使う私たちが、そのツールをどう使うかで未来は大きく変わってきます。

インターネットを含めたテクノロジーによって生み出された可処分時間を、娯楽に費やすのか、それとも社会の何かに貢献する時間に費やすのか。そして、その可処分時間を有効活用するための環境を、ウェブがどう作り出すか。

ウェブが生まれて30年目40年目を迎えた世界を日々想像しながら、よりよい時代となる“何か”が、これからも生まれてくることを期待します。

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