モバイルペイメントのコイニーが産業革新機構から約8億円を調達ーー国内初のサインレス実施へ

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モバイルペイメント「Coiney」を展開するコイニーは10月28日、産業革新機構(INCJ)を引受先とする第三者割当増資の実施を発表する。金額は約8億円で、8月28日に実施したクレディセゾンへの第三者割当増資と合わせ、総額13億円のシリーズBラウンド調達を完了させることになる。

また、これに合わせてCoiney加盟店でのサインレスを11月11日から実施する予定で、カード利用者は1万円以下の取引において、加盟店でのクレジットカード利用時にサインすることなく決済することができるようになる。同社によれば、同様のスマートフォン決済でサインレスを実施するのは国内初。

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※図は8月28日時点、コイニーはシリーズB合わせて総額約14億円を調達していることになる。

約2カ月前に大型調達の発表があったシリーズBラウンドには実はまだ先があった、ということだ。コイニー代表取締役の佐俣奈緒子氏によれば、元々13億円規模の計画だったものの発表が前後しただけということらしい。しかし、コイニーの設立は2012年3月、約1年半のスタートアップとは思えないスピーディーな展開だ。

今後の展開や戦略については2カ月前の記事でも取材しているので、佐俣氏にアップデートについて尋ねたところ、主に決済プラットフォーム周辺のSDKについては現在クローズドベータでのテストを継続中で、パートナーや一般公開についてはもう少し時間を必要とするが、オープン化への展開には変わりないとのこと。

また、レシートプリンタについては市販のものへの対応は近日中に、並行して自社オリジナルとなるプリンタの開発、生産を進めていると教えてくれた。

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