「女の子がブログでネタにしたくなる話題を提供するニュースサイト「@GIRL TIMES」の編集長、大島優さん」の後編をお届けします。【前編】はこちらをどうぞ。
昨年末には、@GIRL TIMESをいろんなニュースが一度に目に入るデザインに変更しました。自主的にニュースを取りにいくことが苦手な女の子は多いけれど、入ってきた情報には反応できるし、お友達と話題にもする。思わず話したくなるネタが簡単に見つかる場所にしたいです。
文字を読まない女の子に読んでもらう@GIRL TIMES
感覚的で変容的な女の子の世界は理屈では説明できない。きっとこうだろうと思い込んで試してみると、全く違う結果に驚かされたりする。実際にサービスを運営してみることで、初めてその習慣や行動パターンが見えてくる。
「わたしが大学生くらいの時って、みんなmixiニュースについて友達としゃべってました。同じように、女の子が@GIRL TIMESを読んで、このニュース見た?って話題にしてくれるような、彼女達にとって共通の話題になるようなコンテンツを提供したい思っています。」
最初にアプリを開いた時に、触りながら何となく使えることが大切だと話す優さん。女の子は文字を読まないから。どうしても使いたいサービスでもない限り、使い方などのFAQを読んでもらうことは難しい。とにかくシンプルに面白そうなニュースが読めるというサイトにすること。
最近はどのサイトにもデフォルトのようにあるいいね!やコメント機能もつけない。あくまで女の子がひたすら好きな記事が読めることだけにフォーカスする。そんな方針が功を奏して、@GIRL TIMESでは一度に複数記事を読んでくれる子が増えてるそう。特に、お昼ご飯や就寝前の11時くらいに読みにきてくれる。
社会人になっても新しい女友達はほしい
お仕事でも女の子に関連するサービスを作ってる優さんは、プライベートでもFROM GIRLSというミートアップを開催。友達と会うと、最近こんなことやってるのなんて自分の趣味について話す。いいね!やってみたいと興味を持っても、それを実際に一緒にやる場所がなくて先に進まない。
また、社会人になって仕事が日常の多くを占めるようになると、新しい友達を増やす機会もぐんと減る。そんな実感が強まって、ワンシーズンに一回、毎回30人くらいの女の子を集めてミートアップを開催。仕事の枠を越えた友達作りや趣味や特技をシェアする場を提供してる。
前回の冬の会は、お酒をたしなむ会。イベントで提供する食べ物やちょっとしたアイテムは、参加者の女の子が趣味で手作りしたもの。例えば、ビーズで作ったイニシャル付きのワイングラスのグラスチャーム。またパーソナルカラー診断で判明したそれぞれの女の子に似合う色をもとに、花かんむりを作ったり。
仕事の枠を越えたこうした活動が、サービスを考える際のインスピレーションやヒントになっているのかもしれない。今後も、自分の成長と共に対象や形を変えて継続していきたいと話してくれた。
女性に携わる仕事をするというブレない軸
ミツバチワークスに入社して、女の子をターゲットにしたサービスの作り手になれてる今。それ以外にも、社員の7割が女性というミツバチワークスで働くことで得たことが。それは仕事やキャリア、それこそ恋愛に至るまで相談できる同性の先輩ができたこと。
ミツバチワークスで取締役を務める藤井利佳さんは、Decologを作り上げた敏腕ディレクター。同じディレクターという立場で仕事する女性と初めて出会うことができたことは大きい。
「先輩がいらっしゃることで、自分はこれまで培ってきたディレクションをスキルアップすればいいんだって自信が持てたんです。相談できる相手が見つかったことで、以前よりブレなくなりました。
ウェブかリアルかの変化はあっても、女性に携わる仕事をやりたいということだけはこれからも絶対ですね。」
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