キーワード検出技術のStudio Ousia、システム開発大手のエヌアイデイから1億円を調達し新アプリを開発へ

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※この記事は英語で書かれた記事を日本語訳したものです。英語版の記事はコチラから

神奈川・藤沢に拠点を置き、ウェブサイト上のキーワード検出に特化したサービスを展開するスタートアップの Studio Ousia は2日、東京のシステム開発会社エヌアイデイ(東証:2349)から8月28日付で1億円を調達したと発表した。なお、エヌアイデイの資料によれば、今回の出資による取得株式比率は33.5%。Studio Ousia は調達資金を用いてエンティティ・リンキング技術を強化し、ウェブサイト上のキーワードを Wikipedia などのナレッジベースと連携するサービスの開発を進めたいとしている。

Studio Ousia は慶応大学SFCのインキュベーション・プログラムの傑出した卒業生で、2012年にスマートフォン・ブラウザ向けのキーワードの自動リンク付けプラグイン「Phroni」をローンチ。同年には、ニッセイキャピタルから7,000万円を調達している

前出のエンティティ・リンキング技術を使ったサービスとして、モバイル開発者向けのキーワードリンク機能追加SDK「Linkify」、昨年には、ブロガー向けのアフィリエイト・ソリューション「LinkPlaza」をローンチしている

今回の資金調達の目的とされる、エンティティ・リンキング技術開発の強化の結果として、具体的にどのようなサービスに行き着くのかは未定だが、特に広告分野や、ウェブ上のみならず実世界向けのアプリケーションの開発に重点が置かれるとのことだ。

例えば、容易に思いつくのは、Google Glass に代表されるスマートグラス向けにアプリを提供し、ユーザの目前にある文字を認識して、Wikipedia 上の関連情報を検索しスマートグラス画面上に映し出すなどの機能だ。スマートデバイスの隆盛に伴い、キーボードのインターフェイスを使わない情報入力や、デバイスとのインタラクションが求められるシーンが増えており、同社ではこの分野への技術の応用に期待を寄せている。

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