インドネシア、インドにおけるXiaomi(小米)の躍進について:Hugo Barra氏へのインタビュー

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XiaomiのHugo Barra氏が、Xiaomi(小米)とインドネシアでの同社の躍進について話すために、Startup Asia Jakarta 2014に今日の午後参加する。

彼は昨年、GoogleのAndroidチームを辞めて他に移ろうと考えていた頃に、Xiaomiは「世界水準であることが明確」であったと述べている。また、それ以前からもGoogleとXiaomiの創業者には早い時期から関わりがあったため、Xiaomiの進展に注目していた。

「Xiaomiは、Googleが行うあらゆることに関わりたいと考えている。早期に対応できるようになりたい」とBarra氏は、Thompson Reutersの記者であるJeremy Wagstaff氏に語る。

インドネシアに関して論ずる前に、話はインドに及んだ。Barra氏は「インドの皆さんは私たちを温かく迎えてくれた」と言い、Xiaomiブランドには現在多くのファンがおり、インドでは「Miファン」との呼称が付いている。昨日、そんな彼らが急遽非公式のオフ会を開催し、ムンバイのレストランに70名近くが集まった。彼はXiaomiはインドネシアでも同様のミートアップを予定していると付け加えた。

Xiaomiの国際部門バイスプレジデントであるBarra氏は、Xiaomiブランドは、新たな市場でXiaomiスマートフォンやMIUI OSユーザから多くのフィードバックを得ており、きちんと耳を傾けていると語る。苦情のメールに対しても担当スタッフからきちんと返答をさせることで、ユーザに満足してもらえるようにしていると言う。また、インドやインドネシアのファンについては「中国以上に率直な意見」があるようだ。これらのファンは「オープンで、率直で、誠実」であると彼は付け加えている。

オフラインのフラッシュセール

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Barra氏は、Xiaomiがまもなくインドでオフラインセールのようなものを行うと述べた。これは、オフラインフラッシュセール(オンラインセールのシステムと似ている)をRedmi 4Gを対象にインドで行うということだ。Airtelとの提携により実施される。来月始めの動向に注目してほしい。

インドネシアでは現地パートナーであるErajayaの店舗で販売するなど多くのオフラインセールを予定している。彼はかつてXiaomiがわずか2店舗で1日2000台の端末を販売したと述べている。

インドネシアではオンラインで販売されている電話の割合は5%未満であるとして、彼はeコマースに販売を集中するのはハードルが高いと言う。「当社がeコマースの推進役となれる可能性があります」

彼は説明を続けた。Xiaomiは、スタートアップ、アプリ、サービスの面でインドとインドネシアの技術系エコシステムと協力していきたいという。まとまった案件はまだないが、スタートアップとの対話を行い何かを作り上げたいという。中国発の事例としては、Xiaomiが中国のスタートアップと提携してMiBandを作り出したことがある。

「インドネシアで製品を作ることに意義があります」しかしこれはハードウェアスタートアップへのアドバイスであって、Xiaomiに対してというものではない。「私はインドネシアの製造業に大きな期待を持っています」として、Barra氏は現地のスタートアップに対して、シェアを確立するためにはソフトウェアで行ってきたことをハードウェアでも繰り返すようアドバイスしている。

プライバシー騒ぎ

ロードするのに長時間かかってしまうことやタイムアウトの問題があるため、「当社は中国から全てのことに対処することはできません」と彼は述べる。そのためXiaomiはシンガポールとアメリカにデータセンターを開設したが、インドにも設置する予定だ。

もし「今回の動きによる間接的なメリットの1つ」が、中国以外のユーザにプライバシーに関する安心感をもたらすことだとすれば(中国政府の情報取得の回避)、それはプラスαのメリットだと彼は説明している。これは、Xiaomiがオンラインメッセージデータを中国へ送信しているという懸念に対する回答であり、同社はすぐさまこのサービスを中国国外の人にとってはオプトアウトできるようにした。

Xiaomiは現在、中国以外では6ヶ国で電話を販売している。

【via Tech in Asia】 @TechinAsia
【原文】

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