Xiaomi(小米)がスマートホーム事業の新兵器、16米ドルのスマート体重計を発表

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Xiaomi(小米)は今日、同社5周年を記念して5つの商品を発表した。うち4商品は既存商品のアップグレードに過ぎないが、同社はかねてから進めているスマートホーム事業の新兵器となるスマートスケールを発表した(編集部注:原文掲載3月31日)。

Xiaomiによると、Mi Smart Scale(小米体重秤)は5キロから150キロまで、50グラム単位での測定が可能だ。Mi Band(小米手環、Xiaomi製フィットネスリストバンド)と連動するMi Fitアプリと併用すれば、ユーザは体重とBMIを記録することができる。体重計とMi FitアプリはAndroidとiOSの両方に対応しており、Xioamiの電話を使っていなくても体重計は使用可能だ。

XiaomiのスポークスマンがTech in Asiaで語ったところによると、Mi Smart ScaleはMi Bandを制作している Huami(安徽華米科技)が製造している。同社は昨年、Xiaomi率いるAラウンド後のBラウンドで3500万米ドルを調達した。デバイスの小売価格は99元(15米ドル程度)である。Fitbit Ariaよりも100米ドル安いということになる。

中国でスマートスケール市場に参入したのはXiaomiが初めてではない。Tencent(騰訊)などからシリーズBラウンドで2100万米ドルを調達したといわれるPicooc(有品)は、Baidu Cloud(百度雲)によるスマートスケールを何年も前から販売している。Tech in Asiaによる10月の情報では、Picoocの設立者Zhang Rui氏は直近8ヶ月間で10万台の体重計を販売しており、併用されるリストバンドにも取り組んでいると語っていた。XiaomiはMi Bandのリストバンドを3ヶ月で100万台販売している。

その他、本日リリースされた商品は、TD-LTE対応のRedmi 2(中国のモバイルユーザ向け)やピンクのRedmi 2、新しくなった55インチテレビ、電源分配器(テーブルタップ)などだ。

中国のスマートホーム業界において、XiaomiはAlibaba(阿里巴巴)、Baidu(百度)、Tencentや他のハードウェア会社よりも優位に立っている。広く普及しているデバイスであるスマートフォンのユーザを自社ウェブサイトに誘導することによって価値の高いeコマース層を確立しているので、関連商品の販売促進に繋げられるのだ。これをBaidu、Tencent、Alibabaが対等に行うことは難しいと言える。Huami のようなサードパーティーが製造したスマートホーム商品を販売することにより、研究開発コストを抑え、なおかつユーザがXiaomiの電話やスマートホームアプリを使って発信するデータを収集することができる。

Xiaomiのスマートホーム商品は他に血圧モニター、空気フィルター、スマートプラグ、セキュリティカメラ、スマート電球などが挙げられる。後者デバイスを扱うメーカーについて最近の記事で取り上げている。

【via Tech in Asia】 @TechinAsia

【原文】

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