インドの大手タクシーアプリ「Ola」が、オンライン決済アプリ「Ola Money」をローンチし大躍進へ

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インドの大手タクシーアプリ Ola は、乗車運賃決済ウォレット Ola Money が単独アプリとして利用可能になったことを本日(原文掲載日:11月13日)発表した。ウォレットの利用者は既に4000万人以上に達している。

Ola Money は、乗車の際と特定のオンラインショッピングサイトの両方で利用することができる。モバイルの残高の補充や送金にも利用することができる。プレス向けの声明でOlaは、間もなくウォレットを使って請求書の支払いや実際の店舗での利用も可能になるとしている。

この動きは、中国の Alibaba(阿里巴巴)がまずは自社の Taobao(淘宝)マーケットプレイスのユーザで弾みをつけ、2013年に同社のモバイルウォレットアプリを分社化した際の方法に似ている。

今週初め、AppleのApple Payウォレットのプロモーションで出張中だったCEOの Tim Cook 氏が、ダブリン大学トリニティカレッジの学生に対して、現金には未来がないことを説明している。

皆さんの子供の世代は、お金が何なのかわからないでしょう。(Tim Cook 氏)

この意見は大げさに聞こえるが、かつてないほどに真実味がある。

RNCOS の調査によると、インドのモバイルウォレット市場は2019年までに121億インドルピー(1億8,294万5,345米ドル)にまで増加する見込みだそうだ。Alibabaが支援する Paytm によると、アクティブユーザ数は2,000万人に達し、これはインドの全クレジットカードの利用者数よりも多いという。

アメリカでは、モバイル決済は取引の14%を占めているが、同時に詐欺取引は21%をも占めている。データはこのような決済ウォレットでは、いとも簡単に収集され圧縮されるので、データにアクセスする者にとっては宝の山になってしまう。不正のない決済形式に遭遇したことはないが、顧客の信用を維持するためには、モバイルウォレットがセキュリティに焦点を当てることは重要である。

現金は死んだも同然なのか、それともそれを口にするには時期尚早なのか?

【via Tech in Asia】 @TechinAsia

【原文】

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