今年2月に発表された際、大きな話題となったメルカリの人事制度「merci box」に新しいオプションが追加された。同社は働きながら育児や妊活になどに携わる従業員に対して費用負担などの支援策を提供する。今日公開されたmerci boxの具体的な追加内容は次の通り。
- 妊活支援:夫婦の両方もしくはどちらかが不妊治療を行う場合、保険適用の治療の場合は治療費の3割を会社が負担(実質的に本人負担は0円となる)、もしくは保険適用外の治療の場合は治療費の7割を会社と地方自治体の助成金で負担し、実質本人負担を3割に軽減する。治療回数の制限はなし。
- 病児保育費支援:子供が病気になった際の臨時保育にかかった費用(ベビーシッターや保育施設等)について、1時間あたり1500円を会社側で負担。
詳細およびmerci boxが提供する他の人事制度については同社サイトに掲載されている。
同社広報に今回の制度追加について聞いたところ、前回の制度設定の時間軸が産休と育休の直前直後のみに対応していたので、それをもう少し拡大させることにしたのだそうだ。
同社が調べた情報で不妊治療については、大手企業の一部で実質的な費用負担まで提供している例はあるものの、まだまだ少ないということだった。また自治体助成では所得や年齢に適用制限が発生する場合もあるが、merci boxでは所得や年齢、回数に制限はないとしている。
「(merci boxについては)導入から4カ月で6人が育休取得(男性5名、女性1名)をすることになりました。反響も大きく、前回足りなかった病児保育などの分を今回追加したような形になっています。今後も育児からのスムーズな復帰や介護などについても取り組んでいきたいと考えています」(同社広報)。
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