インドネシアの〝オードバイ版Uber〟Go-Jekが5.5億ドルを調達、アジアのライドシェアリング業界は戦国時代へ【更新あり】

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(本稿は KKR からの情報をもとに、8月5日未明に更新)

もちろん、彼らも参戦だ。

Didi Chuxing(滴滴出行)が Uber の中国部門を買収し、そして突然にも(ソフトバンクなどから)Grab に6億ドルが出資された今週、投資会社の世界的なコンソーシアムが、インドネシアの Go-Jek に5.5億ドルを投資したと発表した。

このラウンドのリードインベスターは、KKR、Warburg Pincus、Farallon Capital、Capital Group Private Markets(いずれも、アメリカの VC)。過去に参加した投資家は、Sequoia India、Northstar Group、DST Global、NSI Ventures、楽天ベンチャーズ、Formation Group である。

この調達を速報した TechCrunch によると、同社の評価額は13億ドルに上ると見られ、Go-Jek は正式に東南アジアのユニコーンクラブに仲間入りしたことになる。

Go-Jek の CEO Nadiem Makarim 氏は、正式発表の中で次のようにコメントしている。

GO-Jek は、すべてのインドネシア人が選ぶ最大のオンデマンドアプリとなり、20万人以上のバイクや自動車ドライバーの日常生活を改善しようとする、当初の目標の成功を達成する準備を整えた。

今回調達した資金は、Go-Jek にとって東南アジアでの競合にあたる Uber や Grab より優位に立つ、オンデマンドサービス・プラットフォームの改善と拡大に使われる予定だ。

競合に比べ、Go-Jek は、ワンストップのマルチサービスの構築に最も成功しており、フードデリバリー、小包配送、映画のチケットサービス、クリーニングサービスの人気が高い。

東南アジアにおいて、Uber や Grab は、彼らのタクシーやライドシェアリングサービス以外の分野では、Go-Jek ほどの顧客獲得に至っていない。

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KKR Asia のディレクター Terence Lee 氏は、発表の中で次のようにコメントしている。

Go-Jek は、ほぼすべての主要カテゴリーでナンバーワンのサービスプロバイダーになろうとする力を持っている点で特徴的だ。同社は、インドネシアの主要モバイルプラットフォームとして、その地位を固める可能性を有している。

この創造性は、Nadiem と彼のすぐれたチームによる、イノベーション、ビジョン、エグゼキューション能力の結果だ。世界で最もダイナミックなテック企業の一つに対して、世界クラスの人材を魅了し続けられるのを楽しみにしている。

Go-Jek は、通信・メディア・テクノロジー(TMT)から迎えた新しい投資家の経験を活用する計画だ。

開かれた記者会見では、今後サービスを展開する地域の変更についての示唆はあったものの、提供地域の拡大計画について明確な言及は無かった。

Go-Jek のモバイルアプリは2,000万ダウンロードを超え、2016年6月だけで2,000万件以上の予約(配車予約以外のサービスを含む)を提供している。Makarim 氏は、同社に登録するオートバイや自動車のドライバーは20万人を超えており、提携関係にある派生オンデマンドサービスを提供する食品店は35,000店舗、他のサービスプロバイダは3,000社を超えている、と話した。

しかし、インドネシアでは、Go-Jek のような企業を規制したり廃業させたりしようとする政府の動きに、常に不安がつきまとう。8月1日、新たに任命された運輸大臣である Budi Karya Semadi 氏は、ライドシェアリング企業を呼び、政府の規制を受け入れる用意があるかどうかを喚問した。

今週は驚くべき週で、ライドシェアリング業界では、業界の流れを変えるような大きな発表が連日もたらされた。

大物が「タクシーアプリ戦争」をすり抜けて生き残ろうとした Didi と Uber の合併は、中国での話にもかかわらず、東南アジアのライドシェアリング業界にも大きな波及効果をもたらした。

さらに言えば、Grab と Didi が重要な資本提携を発表しているのを横目に、Go-Jek は、資金を潤沢に蓄えつつある競合を思慮深く見守っていることになる。

今回ようやく、すべてのプレーヤーが競技場の上に立ったようだ。

【via e27】 @E27co

【原文】

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