1,200万MAUを誇るソーシャルニュースサイト「Digg」が新サービスで目指すもの〜CEO Gary Liu氏の来日講演から

本稿は、THE BRIDGE 英語版で翻訳・校正などを担当する “Tex” Pomeroy 氏の寄稿を翻訳したものです。オリジナルはこちら


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Digg CEO の Gary Liu 氏と(右)、DG インキュベーションの庄子尚宏氏(左)

10月初め、東京のデジタルガレージ本社で、Digg CEO の Gary Liu 氏が同社の新しいサービスについて講演を行なった。DG インキュベーションのマネージング・ディレクター庄子尚宏氏が MC を務めた。DG インキュベーションの親会社であるデジタルガレージは、最近、Digg に出資を行なっている。東南アジアからアメリカに戻る途中で東京に立ち寄った Liu 氏は、Digg のビジネス領域のトレンドについて、彼の見解をプレゼンテーションした。

(Chartbeat のTシャツを着て現れた)庄子氏は、まず Digg の背景について概説した。会場に集まった聴衆の多くは日本人で、Digg の名のもと、現在の形となる以前のニュースキュレーション・サイトのことをを知らなかったからだ。Digg は今や、サイバースペースからコンテンツを取りまとめるメッセージ・ドリブンのメディア情報提供会社として生まれ変わり、毎日集められる750万もの記事やビデオから、読むべきニュースの収集・索引付け・ランク付け・分類を行なっている。

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Digg CEO の Gary Liu 氏

Liu 氏は、スマートフォンを中心とした技術の変化に呼応して、メディアトレンドがポータルやオープンウェブからモバイルに変化した経緯について、説得力のある説明を行なった。世界を飛び回る Liu 氏だが、さっと表示して何か書くという(Snapchat のような)方法が人気を集めていることから、今後は、ビジネスやソーシャルコミュニケーションにおいて、メッセージアプリが主役になっていくと予想する。

Liu 氏は、庄司氏がデジタルガレージが出資する分析ツール「Chartbeat」の名前の入ったシャツを着ているの気づくと、Digg にいる7人の編集チームは、よりよい結果を出すため Chartbeat の製品を駆使していることも付け加えた。このような先行力によって、Digg は独占的かつ他者の追随を許さないオペレーションモデルを確立している。コンテンツサーチンエンジンやコンテンツプッシュメカニズムが利用できる、今年初めに紹介されたメッセージアプリ「DiggBot」も、Digg の強みをさらに強化している。

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Digg は、Alexa が機能する Amazon Echo のデバイスシリーズとも連動

デジタルガレージにとっては、端的に投資に対する見返り以上のものを期待できる一方で、Digg はニュースの配信サイトからグローバルなデータテック・パワーハウスに生まれ変わろうとしているようだ。

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