
孫泰蔵氏率いる Mistletoe は、アメリカを拠点とする著作権管理プラットフォーム「Binded」に対する、95万米ドルの出資に参加したことを明らかにした。
他にこの出資に参加したのは、朝日新聞、Vectr Ventures、M&Y Growth Partners、Tokyo Founders Fund、Social Starts など。
今回の調達により、Binded の累積調達金額は150万米ドルとなる。
Binded は調達した金額を人材確保、新機能連携、アメリカ著作権局に著作権登録できる機能の追加などに充てる。
2016年にローンチした Binded は、クリエイティブ業務に関わる人々が画像をアップロードすることができる。画像をアップロードされるたび、唯一固有のフィンガープリントが生成され、それが半永久的にビットコイン・ブロックチェーン上に保存される。こうして、クリエイターが自らの制作物の著作権証明が得られるというしくみだ。
Mistletoe の CEO である孫泰蔵氏は、公式のプレスステートメントで次のように述べている。
人工知能やロボティクスの時代において、クリエイティビティは、人間が持つ最も重要な資産だ。Binded は、クリエイターが自らのクリエイティビティを守り、マネタイズできるプラットフォームになるだろう。Nathan と彼のチームが著作権を民主化し、あらゆる場所にいるクリエイターのために、新しい経済の創造を支援してくれると確信している。
Binded は、Instagram や Twitter とも連携している。同社は、制作物が創造された時点でシームレスに著作権が生じたことを申告できるよう、あらゆるクリエイティブツールと連携したいとしている。
同社は、著作権侵害の可能性を検出する、著作権のモニタリングテクノロジーも開発している。この機能は現在、パブリックベータ版として提供されている。
Binded の共同創業者で CEO の Nathan Lands 氏は、次のようにコメントしている。
日本は、多くの著作物を持つ最大のクリエイター国の一つだ。将来、日本市場を理解し進出するのを支援してくれるパートナーを得たことに、大変興奮している。今日のクリエイティブ制作物を守るツールは時代遅れであり、現代のテクノロジーには適合していない。我々は、それを変えていく。
BRIDGE Members
BRIDGEでは会員制度の「Members」を運営しています。登録いただくと会員限定の記事が毎月3本まで読めるほか、Discordの招待リンクをお送りしています。登録は無料で、有料会員の方は会員限定記事が全て読めるようになります(初回登録時1週間無料)。- 会員限定記事・毎月3本
- コミュニティDiscord招待