
Image credit: BearTail
レシートを活用した家計簿サービス「Dr. Wallet」や経費精算サービス「Dr. 経費精算」を提供する BearTail は、レシートを使ったマーケティングサービスを提供している。中でもレシードリワード事業は、ユーザに対しては Dr. Wallet のアプリを使ってレシートの画像をアップロードしてもらうことでリワードを提供し、一方で、BearTail は広告代理店等を通じて、メーカーなどの広告案件やキャンペーンなどの販促事業を受託・展開するというものだ。
1日、BearTail と、ソニーや NTT ドコモなどが出資するフェリカネットワークスは、レシートリワード事業に特化した合弁会社 BearTail X を設立したことを発表した。資本金は1億円で、出資比率はBearTail 70.7%、フェリカネットワークス29.3%。BearTail X の代表には BearTail の代表である黒崎賢一氏が就任。また、BearTail 家計簿事業部長である鍋本真吾氏とフェリカネットワークス取締役の竹下直孝氏が、BearTail X 取締役に就任する。事実上、BearTail の家計簿事業部がそのままスピンアウトして新会社となる格好だ。
この分野には、CODE、CASHb、レシポ、レシーポ、itsmon(いつもん)、お買い物登録アプリ、トコトコマイル、CASH BACK、カタリナなどの複数の競合がいる。レシート買取アプリのワンファイナンシャルのようなスタートアップ勢も現れ始めた。
フェリカネットワークスは、ドコモの d ポイントユーザ向けの以前は「レシーとく」、現在は「レシーダブル」に加え、複数の事業者にレシートリワードサービスを OEM 提供している。BearTail とフェリカネットワークスがこの分野で協業することにより、おサイフケータイとの家計簿連携のほか、営業活動の効率化やサービス拡大に向けた動きを活性化できると判断したと考えられる。
BearTail は2012年、筑波大学情報学群出身の黒崎氏を中心に、コンピューターサイエンスを専攻した仲間らにより創業。「無駄な時間を減らして豊かな時間を創る。北極星のように社会に道標を示す」というビジョンで領収書管理に特化した事業を展開している。2013年の Incubate Fund Days で注目を浴び、同年「Dr. Wallet」を正式リリース、同年約1億円を資金調達した。
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