
Image Credit: Spot
対話型 AI スタートアップ Spot は23日、職場でのセクハラ被害を匿名で報告できるボットを発表した。Spot のボットは、対話型 AI と認知面接の手法を用いて、職場ハラスメントの情報を収集する。
Spot はこのボットのベータ版を今年2月にローンチしていた。
ハラスメント被害を受けた個人がボットに話しかけると、雇用主に提出可能な報告書が作成される。このボットを採用する企業は、オンラインダッシュボード上ですべてのセクハラに関する報告書を閲覧することができる。
従業員は、社員 ID 番号やメールアドレスで Spot にログインすることができる。Spot への情報入力は匿名かされるが、企業の人事部のスタッフは Spot 上のチャットツールを使ってフォローアップすることができる。
Spot は企業に対し、このプロダクトを導入し、報告書が届いてから10営業日以内のフォローアップを約束することを求める。もしその日数が経過しても、報告書について従業員が連絡を得られなかったときは、従業員は報告書 ID と共に Spot にメールをし、Spot は当該企業に連絡すると、All Turtles のプロダクト責任者 Jessica Collier 氏は VentureBeat との電話インタビューで語った。
Spot は All Turtles のメンバーの一社だ。All Turtles は2017年に設立された AI スタートアップスタジオで、サンフランシスコ、東京、パリにオフィスを持ち、企業と協業している。
All Turtles は Evernote 元 CEO の Phil Libin 氏により共同設立、Spot は臨床心理学者の Julia Shaw 氏と、Evernote の元従業員 Daniel Nicolae 氏と Dylan Marriott 氏により共同設立された。

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これまでにも多くの対話型 AI が、ハラスメントの被害を受けた人々を救うために作られた。
アメリカやカナダの刑法に対応した対話型 AI システムの「Botler.ai」は、法令違反を感じた人々に犯罪が起きたことを理解してもらうえるよう支援する。Web ベースのツール「Callisto」は、性暴力の被害者が自身に降りかかった事件を報告し、テック企業や大学キャンパスで連続犯が誰かを見つけることができる。
【via VentureBeat】 @VentureBeat
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