京都を拠点とするバイオームは、生物情報可視化システムを提供しているスタートアップだ。同社は26日、iOS と Android 向けに、いきものコレクションアプリ「Biome(バイオーム)」の正式版をローンチした。iTunes Store および Google Play からダウンロードできる。
Biome は日本国内のほぼ全種(6万3635種)の動植物を収録したいきものコレクションアプリ。最新の生物名前判定 AI を備え、図鑑・地図・SNS・クエストなどの機能を備えている。スマートフォンで写真を撮影すると、撮影場所や時期、写真に写ったいきものの形状などをもとに、動植物のデータの中から確率の高い種の候補を瞬時に表示する。投稿された写真は自動的に「いきもの図鑑」に登録、その情報は研究機関や行政機関などに提供され、環境保全に活用される予定。また、投稿されたいきもののレア度に応じて、ユーザがポイントを獲得できるゲーミフィケーションの機能も持つ。
バイオームは京都大学からスピンオフする形で2017年5月に設立。世界中の生物・環境をビッグデータ化、「生物多様性市場」の創出を目指し、2017年に京都大学技術イノベーション事業化コース最優秀賞を受賞した。SDGs の社会的ニーズを背景に、生物の分布データを取り扱う生物情報プラットフォームを構築している。京都信用金庫が主催した「第5回 京信・地域の起業家大賞」で最優秀賞を獲得、また、2018年6月に経済産業省が92社を選定した「J-Startup」の1つにも選ばれた。
今年4月には、複数の VC などからシードラウンドで1億円を調達している。
via PR TIMES
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