難民や被災者に「住む」手助けをーーAirbnbが開始した投げ銭機能「Airbnb Donations」の可能性

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ピックアップAirbnb now allows hosts to donate their profits to help displaced people find housing

ニュースサマリー:Airbnbは1日、同社プラットフォームのオーナーユーザー向けにNPOへの寄付が可能な機能「Airbnb Donations」をローンチしたことを発表した。

同機能を用いることで、同社プラットフォームを通した収益を宿泊施設の提供のため活動しているNPO団体(International Rescue CommitteeAll Hands and Hearts Smart ResponseMake-A-Wish FoundationMercy Corps.)へ100%寄付することが可能になる。現段階では、米国ユーザーのみに同機能を開放している。また、ドネーション可能な金額は収益全体の2%、5%、10%にて設定可能(スクリーンショットより)。

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Airbnbは2017年より、難民や自然災害により安定した住居を維持できない層向けのサービス「Open Homes Platform」を開始している。同社はこのような取り組みにより、10万人の住居を持ち合わせない難民に対し短期的な宿泊施設を提供可能な場を近い将来提供する目標を掲げている。

話題のポイント:Airbnbの難民に対する取り組み「Open Homes Platform」。その一環で始まった募金活動の「Airbnb Donations」ですが、仮に米国におけるホストが収益の1%をドネーションに回した場合、200万人の難民を救済できる”価値”に達する見込みだとしています。これは、シンプルにすごいことですよね。

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UNHCR(国連難民高等弁務官事務所:The Office of the United Nations High Commissioner for Refugees)のデータによれば、全世界における難民の数は6850万人にものぼるとされています。そのため、Airbnbという1企業のみで全体の3%ほどを救える可能性を秘めている取り組みになります。

国内では「Open Homes Platform」の取り組みがAirbnbと紐づいて一般に認知されているとは言えない状況ですが、もちろん同プログラムには日本のホストも参加可能になっています。いわゆるCSR活動ですが、今後、ドネーションプログラムが全世界向けに開放されるとともに、同社の”ポジティブ”なブランド価値も並行的に全世界に浸透していくことになりそうです。

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