
中国のドローンメーカー EHang(億航)は、秘密裏に NASDAQ への上場申請を行っていたことがわかった。2億米ドルを目指すとみられる。事情に詳しい人の話を引用する形で、Bloomberg が9月26日に伝えた。
重要視すべき理由:Ehang は、コーヒーチェーンの Luckin Coffee(瑞幸咖啡)などと同様、アメリカの株式市場で資金調達を目指す多くの中国のスタートアップの仲間入りをすることになる。一方、北京の中国政府はハイテク企業を国内市場で上場させようとしている。
- 中国は中国のハイテク業界への投資を加速すべく、上海証券取引所に NASDAQ 型のテック株特化市場「Star Market(科創板)」を開設。しかし、上海証取は、半導体や伝統的な製造業の企業に優先権を与えている。
詳細情報:Ehang は IPO で保有株式の10〜15%を放出する計画で、報道によれば、市況が不安定なため同社の評価額は定まっていない。
- 同社は評価額について議論を続けており、公募の時期や調達規模など詳細条件は変更される可能性がある。
背景:Ehang は2014年に広州で設立。農業など商業利用向けドローンに特化している。
- Ehang は2016年、人を運べるドローンを発表し、この市場にピボットした。このドローンは30万米ドル以下で販売される見込みとしている。
- Ehang は昨年、時速80マイル(約130㎞)以下で人を運べるドローンをテストしたとしている。
- Ehang は今年1月、中国民用航空局から自動運転航空機をテストする初の会社として承認された。
- Ehang は現在、広州で旅客を送迎する低高度ドローンをテストしている。
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