感情をぶつけた表現が感動に繋がる: #スタートアップPR ベスト事例(1)ミラティブ【リレー】

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ミラティブウェブサイト

近年スタートアップの傾向に「PR/広報力による差別化」があります。

スタートアップというのはアップサイドとリスクのバランスが非常に難しい企業体です。収益がしっかりと上がっている経営陣は株主、顧客、従業員、それぞれに対して利益を還元し、それぞれの生活・人生を支える基盤になります。一方、スタートアップはそれがおぼつかない環境なので、経営者はできるだけ隠し事なく関係者に説明する責任があるのですね。

ここで重要なポイントが企業の広報活動です。ここが弱いスタートアップはやはり説明コストをすごく高く支払う傾向にあります。投資家や社員に毎回同じような説明を繰り返したり、匿名ブログで社員に告発されたりといった事案に遭遇してしまうわけです。

さておき、ではどのようにすればよいか。3点あります。

  • (1)とにかく説明コストを下げる方法を探す
  • (2)ファンを増やす
  • (3)経営者によりそう戦略的なPRパーソンをみつける

PR/広報活動はファッションによく似ています。まるっきりのコピーファッションではやはり、自社らしさは表現できません。どちらかというと自分に似合うファッションを探してくれるコーディネーターを探す方が得策です。

このコーディネーター的な役割を果たしているのが素敵なPRパーソンたちです。彼・彼女たちの語る企業ストーリーはプレスリリースの固いファクトだけではなく、物語として伝える側の頭に入ってきますし、そのスタートアップのファンになりたいと思わせて行動を促します。

ではどういう人が素敵なPRパーソンなのか。これはPRパーソンに聞くのが最短です。

前置きが大変長くなりましたが、そういう意図で年末にこのリレー企画を実施することにしました。ルールは簡単でPRパーソンが推薦する「今年素敵なPR活動をしたチーム」をつなぐ、というものです。実はバトンは全て渡っておりまして、今回5社の広報/PRチームをご紹介する予定です。

感情表現で人に動きを作ったミラティブ

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スタートアップの重要課題はチームづくり

トップバッターはスマホゲーム実況「Mirrativ」で話題になったミラティブさん。推薦者は最初ということで筆者(プラスα)でございます。

推薦理由:採用やユーザー、顧客企業(広告主となるゲームパブリッシャなど)に対して適切な媒体に適切なストーリーを配信する、プレス向けリリースやコーポレートサイト、オウンドメディアなど豊富な情報量といった基本はしっかり押さえた上で、とにかく感情的な表現が多様されているのが特徴的でした。

実は私、この「エモい」という表現が苦手なのです。というのも、作られた感動ほど肩透かしなものはなく、これは本当に自分自身が感動してなければできない表現だからです。

ミラティブさんはそういう意味で、赤川準一さんという体全身から感動のオーラが出ているような(取材で体験済)創業者と、Mirrativの世界観、PR/広報チームが一体となってメッセージを作り込んだことが伝わる活動だったと記憶しています。

<参考情報>

もちろんノー根拠で「一緒に天下取ろうぜ!」的なメッセージはややアレですが、採用スライドにあったような、ロジックを踏まえた上でのこういうエモーショナルな表現はやはり心を動かされます。

<参考記事>

SOや業績がどうとかダウンサイドでこういうリスクがあるとか、根拠だけだと冷たい印象ですが、そこに感情が入ることで、なんというか、空気みたいなものを情報から感じることができるのではないでしょうか。この仕事やってなかったら面接行きたかったです。

感情表現をうまく取り込んだ好例ということで、ミラティブさんを今年のスタートアップPRベスト事例のトップバッターに推薦させていただきました。次はミラティブでPR/広報を担当されている新嘉喜りんさんが推薦された「グッドパッチ」さんにバトンをお渡しいたします。