印テレコム最大手Reliance Jio、米投資ファンドTPGとLVMH系PEから8.5億米ドルを調達へ——4月からの累計調達額は137億米ドルに

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インドの Reliance Industries のデジタルサービス部門 Jio Platforms は、アメリカの投資会社 TPG Capital から6億米ドル、PE 投資会社 L Catterton から2億5,000万米ドルを調達すると発表した。完全希薄化後ベースで、TPG は Jio株式の0.93%、L Catterton は Jio 株式の0.39%を取得する。

Image credit: Reliance Jio

これら2社は、Facebook、Silver Lake、Vista Equity Partners、General Atlantic、KKR、Mubadala、アブダビ投資庁に続く、直近の Jio の投資家だ。デジタルサービス企業の Jio は4月以降、合計137億米ドルを調達している。

790億米ドル以上の運用資産を持つ TPG のポートフォリオ企業には、Airbnb、Uber、Spotify などがある。

一方、LVMH(ルイ・ヴィトン・モエ・ヘネシー)の支援を受けた L Catterton は、消費者向けブランドへの投資に注力しており、7つのファンド戦略で約200億米ドルの自己資本を保有している。そのポートフォリオには、エクササイズ機器やメディアの「Peloton」、オンライン中古車プラットフォーム「Vroom」、フィットネス教室プロバイダ「ClassPass」、日本のメガネ通販ストア「OWNDAYS(オンデーズ)」、インドのファブリック店舗「FabIndia」などがある。

Reliance Industries の会長兼マネージングディレクター Mukesh Ambani 氏は、次のように述べている。

インドがデジタルリーダーシップを達成するためには、テクノロジーと消費者体験が共に作用する必要があるため、消費者を中心としたビジネス創造において、L Catterton の貴重な経験から得られる知見を特に楽しみにしている。

Jio Platformsは、小規模事業者、マイクロビジネス、農家など、インド全土の13億人と企業がデジタルなインドを実現できるようにすることを目指している。

あるレポートによると、インドは5億6,000万人以上のインターネットユーザを抱える中国に次ぐ第2位のオンライン市場であり、2023年には6億6,600万人に達すると予想されている。しかし、昨年の時点でのインドのインターネット普及率は48%にとどまっており、タイ(73%)、ベトナム(71%)、フィリピン(67%)などの他の発展途上国と比較すると、インドのインターネット普及率は低いのが現状だ。このレポートは次のように結んでいる。

このように、デジタル革命はインドではまだ始まったばかりであり、インターネットの普及率はまだまだ伸びる余地があると言えるだろう。

【via Tech in Asia】 @techinasia

【原文】

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